人・鳥・社会の幸せのために

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「Meet The Birds」って何ですか?

Meet The Birds(MTB)について
Q1:「Meet The Birds」って何ですか?

TSUBASAで暮らす鳥たちの新しい飼い主さんを見つけるための里親会です。MTB開催日に実際に里子候補の鳥に会い、様々な面を考慮して、鳥と里親のベストマッチを見つける会です。

MTBの概要
Q2:どんな鳥種がいるのですか?

ハルちゃん@ソロモンオウムをはじめ、小型と中型の鳥がそれぞれ2~3種類、合計8~10羽の予定です。今後も定期的にMTBを開催していく予定ですが、その都度、鳥の種類は異なります。

「鳥さんが飼い主さんを選ぶ」という観点から、毎回MTBに参加予定のトリさんの詳細は特に公開していません。

これは、里親ご希望の方々のライフスタイル、既に一緒に暮らしている鳥さんの種類、里子候補の鳥の性格やニーズ・・・など、これら様々な要因を、MTB当日、里親希望者とTSUBASA(トリ)で話し合い、双方にとって最適なペアがマッチできればいいと考えているからです。

里親希望の方が「私にはカカトゥーがいいの!」と思っていても、実は「求めていたのはオカメインコ」というケースもよくあります。

Q3:その鳥のことを詳しく教えてもらえますか?

Q2でもお答えした通り、「鳥さんが飼い主さんを選ぶ」という観点から、詳細は公開しておりません。

しかし、真剣に「TSUBASAの鳥の里親になりたい!」とご希望される方と様々な面から話し合い、鳥さんと飼い主さんのベストマッチを探します。その過程において、ご自身が求めている鳥さんの詳細がお分かり頂けると思います。

Q4:何羽の鳥が里子候補ですか?

毎回、里子候補の鳥の数は変わります。その時期に「健康で、新しい飼い主さんとの生活の準備ができている」とTSUBASAが判断した鳥が対象となるためです。基本的には5~6羽を予定しています。

Q5:里親になる条件を教えてください。

その都度メールマガジンにて配信予定です。

Q6:里子に出す鳥は馴れていますか?

必ずしも全ての鳥が馴れているわけではありません。人間が好きでも極端に触られることが嫌な鳥さんもいますし、自立していて単独行動を好む鳥さんもいます。

TSUBASAではそれぞれの仔の性格や特徴を尊重し、特別に「人間に馴らす」ということはしていません。ただ、様々な理由から一度飼い主さんと別れなければならなかった鳥なので、健康管理をして社会性が身につくようにと日々の触れ合いを通して配慮しております。

どうしても「ベタ馴れの仔が欲しい」という方にはTSUBASAの鳥は向かない場合もあります。

Q7:里子に出す鳥は健康ですか?

基本的に健康の仔を里子に出します。ただ、第一回のMTBのハルちゃん@ソロモンオウムのように病気を患っている仔が里子候補になることもあります。

これはTSUBASAがその仔にとっての最善を考えたからです(メールマガジン号外1号参照)。

TSUBASAから里子に出される鳥たちの健康状態、病歴、食事内容、性格等々、全ての情報は里親候補者に公開されますので、それらをご判断頂いた上でお迎えください。

Q8:里親になって病気になったら治療費はどうなるのですか?

鳥を引き取られた後の所有権(オーナー権)は新しい飼い主さんにあります。他の鳥さんと同じように可愛がってあげてください。従って、治療費も同じく飼い主さんのご負担となります。

Q9:当日連れて帰れますか?

いいえ。当日連れて帰ることは、「衝動買い」に近いとTSUBASAは考えます。二度とTSUBASAに戻ることなく、新しい飼い主さんの元、幸せに暮らしてもらうためにも、後日お引き取りという形を取らせていただいております。

お引き取りまでの期間に、ご自宅に検疫スペースを確保したり、既住鳥さんが居る場合には彼らの健康診断を行ったりと、新しい鳥を迎えるためにすべきことは少なくありません。

そのような準備を整えるためにも、引き取りまでに一定期間が必要です。お引き取りの日程は個別にご相談させて頂きます。

Q10:TSUBASAで引き取った理由は何ですか?

本当に様々な理由からTSUBASAにやって来ます。飼い主さんが亡くなった、飼い主さんが入院する、ご家族に子供ができたため、海外出張になった、叫び声が問題で飼えなくなった…等々。

里親を希望する鳥さんが見つかった場合、引き取った理由など詳細にわたりご説明させて頂きます。

ご参加について
Q11:入場料はいくらですか?

入場料はありませんが、予約が必要です。

Q12:予約が必要ですか?

はい。TSUBASA会員の方で里親希望の方は、事前に電話にてご予約ください。

電話で簡単なご説明と質問をさせて頂き、後日「条件同意書」を送付します。同意書をご一読頂き、趣旨をご理解いただいた上、同意書を期日までに返送してください。

同意書の返送を以て「正式な申し込み」とさせて頂きます。

Q13:申し込みはどうすればいいの?

電話での申込みとなります。受付時間は毎日午後1時~同5時です。

電話:0439-80-7717
「MTB・里親会係」にお願いいたします。

なお里子候補の鳥の数を考慮し、ある一定数のお申し込みがあった時点で受付を終了する可能性があります。

応募多数の場合はTSUBASAにて選定させて頂きますが、選定から外れた方でも定期的にMTBを開催しますのでそのままお申し込みはお受け致します。

Q14:当日参加できないのですが…。

当日参加できなくても、今後定期的にMTBを開催する予定です。ホームページやメールマガジンにて告知いたします。

Q15:次回はいつですか?

次回の日程は決まっておりませんが、定期的に開催する予定です。

アクセス方法
Q16:TSUBASAの鳥が居るCAKはどこにあるのですか?

住所は千葉県富津市湊456です。上総湊駅が最寄りの駅となります。駅より徒歩15分ほどの高台にあります。

Q17:そこに行くにはどうすればいいのですか?

こちらをご覧ください。
http://www.cap.ne.jp/shop/access.html

Q18:駅やバス停からどう行けばいいのですか?

こちらをご覧ください。
http://www.cap.ne.jp/shop/navi.html

Q19:CAKまでの交通費は?

大変恐れ入りますが、ご自身でご負担ください。

当日について
Q20:当日雨が降ったらどうなるのですか?

TSUBASAの施設敷地内で行いますので雨天でも開催いたします。

その他
Q21:TSUBASAの会員ではないのですが…。

MTBのご連絡はTSUBASA会員向けのメールマガジンやホームページにてご連絡させて頂きます。よって、TSUBASAの会員になって頂く事が前提となっております。

イベントやセミナーに優先的に申し込める特典や、会員専用のホームページ(当ページ)にて資料の閲覧ができるなどのメリットもございます。是非、ご検討ください。

Q22:現在、会員ではないですが、当日、会員になっても大丈夫ですか?

事前に会員であることが前提ですが、里親お申し込み時点で会員になる意思を明確にして頂ければ問題ありません。諸手続きは当日行うこともできます。
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by soushi914 | 2001-06-15 20:30 | MTB

あなたが外出中に・・・

ゲイル・リース

あなたが外出中に・・・
ワンルームの狭いスペースに閉じ込められ、楽しいことを何とか自分で見つけなければならないという状況を想像してみてください。この狭いスペースというのがケージのことです。登る、噛む、裂く、餌を探す、ぶら下がる、羽を広げ体を持ち上げて社交的な行動をする、安心できる物に体を寄せてお昼寝する・・・などの本能が備わっていると想像してください。そして、何十年間もこの「狭いスペース」で暮らし、全く変化がない状況を思い浮かべてください。

人生とは何かと忙しく、毎日のオウムの世話には時間が掛かります。新聞紙と飲み水を交換して餌を与えると、多分「世話は終わった」という気になるでしょう。

特定のおもちゃやお気に入りの止まり木に安らぎを覚えるオウムもいるでしょう。私は、オウムの住む世界を極端に変えようといっているわけではありませんが、中には信じられないほど退屈している鳥もいるでしょう。ですから私は「あなたが外出中に・・・」遊びを定期的に行うことを提案します。

この遊びのルールは簡単です。オウムをどこか楽しくて安全な場所に置きます。ケージの中から全て物を出します。ケージの中に物を戻すときに今までと違ったデコレーションをするのです。そしてあなたのオウムをこの新居に入れてあげてください。(注:劇的な変化に簡単に適応できるタイプの鳥かどうか見極めてから模様替えを行ってください。少しの変化に徐々に慣れていくタイプの鳥もいます。)


止まり木はスリル満点!?
この遊びを始める前に多少なりともお買い物をしなければなりません。手始めに新しい止まり木を1~2本購入するといいでしょう。止まり木はただ立つ場所というだけではありません。ロープの止まり木、マンザニータやブドウのつるの止まり木は鳥にとっては目新しく刺激的に感じるかもしれません。

多くのケージは用品の設置場所が決まって製造されています。餌入れを設置する場所が決まっていて、その近くに止まり木を取り付けてあげるのが一番理にかなっています。(ここの場所にある止まり木は食事中に鳥が嘴をきれいにするためベトベトになってしまうでしょう)

しかし、これらの止まり木も工夫をすれば変更できます。一本の長い止まり木をケージの幅一杯に取り付ける代わりに、餌入れの近くに短い止まり木を設置することができます。私はこの場所に起伏のある止まり木を使うのが好きです。

食べこぼしを取り除いたり、食器乾燥機に入れて洗ってもいいように予備の止まり木を必ず用意しておいてください。設置する前に完全に乾かしてください。予備の止まり木があれば、鳥に無理を強いることなく止まり木の洗浄ができます。

模様替えをして、もっと楽しいケージライフを送ってもらうためにも、止まり木で出来る工夫があります。1本の長い止まり木よりも複数の短い止まり木を使うのです。ブランコ型や伸縮型にも挑戦してみてください。これらのタイプはスペースをとりますが、運動を促進します。

平らでない止まり木もいいでしょう。ロープの止まり木は曲げたり、輪を作ったりと自在に形を変えられますし、低位置から高位置へと設置できるので、面白い空間を作ることが出来ます。大胆になって太さの違う止まり木にも挑戦してください。

「ルースティングパーチ」(鳥が寝るときに止まる止まり木)だけは鳥の脚に合ったサイズでなくてはなりません。止まり木を握った時に足の爪が触れ合わないようにしてください。日中は、ケージの中にある細い止まり木や太い止まり木で楽しそうに遊ぶのが見られると思います。


ごちゃごちゃから質素へ、質素からごちゃごちゃへ
古いおもちゃや用品を取り出すことなく、新しいおもちゃや用品をどんどんケージの中に入れてませんか? 整理しないとごちゃごちゃのケージになってしまいます。私もよくやってしまうのですが、おもちゃが沢山ありすぎて鳥を見つけるのも大変なことがあります。実を言うと、この状態が私に「あなたの外出中に・・」遊びを思いつかせたのです。

私の飼っているコンゴウインコのルーシーは大量のおもちゃと止まり木の中に埋もれていました。私はケージを初期化するために全てのものを中から出しました。昔から使っているおもちゃ2個、ブランコと止まり木を厳選して入れたところ、ケージの広さに鼓舞し、元気によく遊ぶようになりました。

この法則は逆の場合にも効果があります。あなたの飼い鳥のケージの中に止まり木1本とおもちゃが2個という状態であれば、もっとごちゃごちゃにしてみてください。様々な面白い物に鳥を埋もれさせてあげてください。ボロボロの古いおもちゃを組み合わせたり、他のものを付け足したりして面白いおもちゃにしてあげてください。木、革やダンボールの切れ端などを縛り付けて、飼い鳥の破壊欲を魅了してください。


フードも楽しい
いつも同じ場所に餌があるのはつまらないものです。ケージの中のある一定の場所に設置された水入れでしか水を飲んだことがなかったコンゴウインコが死にかけたことがありました。

飼主の留守中に世話を頼まれたシッターが水入れの位置を変えたため、何日間も水を飲まなかったのです。シッターはこの異変に全く気づきませんでした。よって、私は、絶対に飼い鳥を厳密な決まりごとに慣れさせないで下さいと強調します。変化をつけて、ある日はある場所に餌を置き、またある日は他の場所に置くようにしてください。

ケージに取り付けられる餌入れを使って、いつもと違う場所に餌を取り付けてあげると鳥にとって楽しみが増えます。時々、ケージの上の方で餌を食べてみたいのです。ボトル型の水入れを利用するのも鳥にとっては刺激的です。

念のため、水入れにも水を入れてあげてください。私のタイハクオウムのジョシーがあまりにもボトル型の水入れを気に入ってしまったので撤去しなくてはなりませんでした。彼は水を飲み続けたのです。多分、ボトルの中にできる泡を見ることが好きだったんだと思います。

青菜や野菜をおもちゃに挟んだり、ケージの柵に絡ませたりすると、鳥の餌の採集本能を刺激することができます。野生の鳥達は、餌をこっそり略奪することが好きなのを忘れないで下さい。林冠(森林の枝葉が茂っている最上層の広がり)をふざけ戯れながら飛び、葉、枝、木の実をズタズタにします。葉っぱ付きの枝をあげると普段なら退屈な日もとっても刺激的になるでしょう。


変化は単純に
止まり木やおもちゃを移動させるたけでも違います。ケージの位置を45度変えただけでも風景が変わります。居間にあるケージを回転させたら、ケージ内の普段ではあまり行かない場所に鳥達が行き、窓から外の様子を見ていました。

複数で鳥を飼っている方は、それぞれの鳥のケージを一時的に取り替えてみるのもいいでしょう。私は鳥をケージに戻すときに、他のケージに入れます。もちろんどのケージにどの仔を入れたのかを覚えておかなければいけません。ケージの中に既に他の仔が居る事を忘れて鳥を戻してしまい、私を怒っているような叫び声を出されたことがあります。

お隣さんのケージの方が自分のケージよりも興味深いこともあるようです。きっと前からお隣さんのケージにあるおもちゃが気になっていたのでしょう。一時的に鳥を他の仔のケージに入れる場合は、安全を確かめてから行ってください。


自分の鳥を知る
分かりきったことですが、自分の鳥を知らなければなりません。もしあなたの鳥が簡単にストレスを感じる仔であれば、変化はゆっくりでなければいけません。ほとんどの鳥が毎月や隔月毎の模様替えを好んでいるようです。ケージの中味を全部出すことで、ケージの状態をチェックすることもできます。これを行わなければ、おもちゃや止まり木は常に定位置に設置され、鳥はどんどん退屈になるでしょう。退屈な鳥は叫んだり、恐怖症になったり、噛んだり、無精で意気消沈した鳥になるでしょう。

鳥を長く飼えば飼うほど、あまり手をかけなくなる傾向にあるようです。オウムの世話にはお金が掛かるため、購入から数年後にケージ内の環境を全然変えていないことに突然気づくのです。模様替えがうまく行かなかったり、飼い鳥が気に入っていないようなら、また少ししたら元に戻してください。あまり気乗りしない方は、1つだけでも変えてみてください。鳥の暮らしが少しでも豊かになればいいですよね。

Copyright(c)TSUBASA/無断転載・掲載厳禁
Companion Parrot Quarterly #64
無断転載・掲載厳禁

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 19:15 | 海外レポート

(2)ペットバードの日常食をもっと上質なものに

サリー・ブランチャード

急激な切り替えをしない
鳥の日常食を徐々に切り替える方法について、私にはゆるがない意思があります。単にお気に入りの食べものを鳥から取り上げて、新しい食べものを食べさせる、あるいは飢えさせる、というのでは命にかかわります。多くの鳥、特にセキセイインコ、オカメインコ、フィンチ、カナリアなどの小鳥は、新しい食べものを食べる直前に飢餓状態になります。

鳥が飢餓状態でない場合でも、やはり深刻な病気をわずらう可能性があります。私のすすめた食事で自分の鳥が病気になった、という報告が数名の飼主から寄せられました。どのケースについても、問題は食事ではなく、切り替えのテクニックだったのです。

前にも述べたように、長い間シードを主食としてきた鳥は、たいてい栄養失調による健康上の問題を抱えています。最も深刻な併発症のひとつに、肝機能障害があります。肝機能の値が正常値よりも20%低いオウムについては、飼主があまり急激に良質の食事に切り替えようとして絶食状態にさせられると、重大な問題が発生します。

新しい食生活がどんなにおいしく、すばらしいものであっても、鳥にとっては食べ慣れていないのですから、それを拒絶する鳥はどんな場合でもいるでしょう。私はたくさんのオウムを扱いましたが、あまりに急激に切り替えをする飼主は、問題を起こしてしまうか長続きしないかのどちらかです。

鳥たちには、新しい食べものがごちそうではなく、自分の新しい日常食なのだということに適応するための時間が必要です。2~4週間でうまく切り替わっている鳥のほとんどにとって、1週間~6ヶ月は何とか受け入れる期間なのです。

一度その鳥が栄養豊富な健康的な日常食を食べはじめたら、飼主がその食事を維持するために努力しつづけるのも、大切なことです。ご機嫌よく見えても、ある日突然自分にとってよいものをすべて拒否してしまうオウムもいます。飼主が短期間にもう一度やろうとすると、たいていの場合一時的なものになってしまいます。


自然に変化をつけた食事
オウムの普段の行動を理解することは、かれらがケージ内で必要とするものを理解するのに役立ちます。野生の鳥、それにはオウムやシードを食べるその他の鳥も含まれますが、かれらは実際にはさまざまな食べものを摂っています。植物の葉、花のつぼみ、形成層、くだもの、豆類、幼虫、昆虫やその他の動物性物質、ナッツやシードを毎日食べているようです。

フィンチ、カナリア、オカメインコ、セキセイインコやその他のパラキート類がシードを食べる率はほかに比べて高いですが、これらは通常、植物にまだついている状態のシードや熟していないシードであって、種まきのできるような状態のものではありません。どちらも、市販で手に入るシードミックスに比べて、高い栄養素が含まれています。

いろいろなものを食べる雑食性の鳥に、1つのものしか食べさせないというのは間違っています。かれらは普段、いろいろな色、形や歯ざわりの大きく違うものを取り合わせて食べるのです。1つの食材-シードに“定着”してしまった鳥だけが、ケージに囲われているのです。


シードを他のものに換える
シードを満タンにしたボウルをケージに入れっぱなしにして、いつでも自由に食べられるようにしておくのは、道理にかなっていません。鳥にとってシードは“M&M's(チョコレート)”なのです。“シード中毒”の鳥は、ケージ内においてある他のどんな食べものよりも、シードを選びます。シードがそこにあるのに、他のものを食べる理由があるでしょうか?

“シード入れ”を空にして、“食べもの入れ”に移してください。それを鳥がよく自分のシードを見つける場所に置いてください、ただし栄養のある食べもので一杯にするのです。

“シード入れ”を置く場所を他に設けて、最初のうちは1日に2~3回、カップ4分の1だけシードを入れてください。ケージには栄養のある食べものを何種類か入れ、いつでも自由に食べられるようにしておきます。はじめのうちは、食べものが無駄になるだけかもしれません。

ペットバードが、自分のケージにある、見慣れない形のものが実は食べものだということを理解するのに、少し時間がかかるでしょう。かれはそれをぐちゃぐちゃにして、周りに捨ててしまうかもしれません。

いずれにしても、新しい食べものについて実験しているところなのです。無駄になっても、やめてはいけません。あなたが将来獣医師にかかる治療代のために、貯めておかなければならない貯金のことを考えてごらんなさい!

シードの量を徐々に減らしていきます。最初に、シードなしで半日過ごさせて、次は1日、そして1日半、2日と延ばしていってください。小型の鳥を1日以上食べものなしにしておいてはいけません。大型の鳥は、2日以上食べずにいさせないこと。鳥が一旦新しい食べものを食べようとしはじめたら、注意深く観察してシードの量を減らしつづけてください。あまり大きなシードボウルを与えてはなりません。

私はシードのみの食事をしている9才のヨウムを扱っていましたが、シードをやめてから2日後、飼主が私の指示を誤解して、かれにシードを満タンにした大きなボウルを与えてしまいました。あまりにがつがつと食べたために、ソノウがやられて獣医に行くはめになってしまったのです。

鳥が安心して新しい食生活を送るようになる前に、シードをやめるプロセスを何度も繰り返さなければならないこともあります。その点に関して、シードを選択肢のひとつとしてもう一度ケージに入れておくことはおすすめできません。


形、色、歯ざわり、大きさ
私たちが通常ペットとして飼っている鳥は、私たちが感じるほど味覚や嗅覚が発達していません。ホワイトウィングファーム社では、とうがらしとカレー粉の入った、ボンベイバードビスケットというおやつを製造しています。スパイスのよくきいた風味なので私の鳥はそれを気に入っており、とうがらしはビタミンAのすぐれた供給源です。イヌのデュウイは鳥が落としたのを時々食べますが、とてもびっくりしているようです。

自分の食べものを水入れに浸けて、汚いスープのようなものを作ってしまうオウムもいます。食べものを水に浸けると風味が強くなるのかもしれません。オウムの視力と触覚はきわめて発達しています。かれらは色に対して著しく反応します。

降雨林の開拓地上空を飛行するとき、オウムの群れは食べものを探索する際の目印として、色を捜し求めます。赤い色をしたくだものの房は、樹木やつるの緑一色の中では目立ちます。形や大きさもまた、食べものを選ぶ際に鳥にとって重要な要素となります。マリオン動物学研究所では、シーニックというバードフードを開発したとき、好みの形を判断するために、動物園のオウムについて研究しました。

かれらは、食べものの一部をしっかりつかんだときに足からはみ出すような、細長い形のものを握るのが好きであることがわかりました。私は数々のオウムがいろいろな種類の食べものをちぎったり、ずたずたにしたりするのを見てきましたが、最終的には、足をぎゅっと握り締めてしっかりとつかめるような大きさがちょうどいいのです。

食べものをちぎったり、引っぱって破いたりすることは、食べものに関する行動において大切な要素です。私はそれを結論づけるような研究をしたことはありませんが、もしする人がいたら、ケージ内のオウムは食べるために与えられた食べものの半分以上を無駄にしている、ということがわかっていただけると思います。

このことはまた、オウムの特性でもあるのです。かれらは、野生で食べる植物とともに進化しました。彼らの浪費癖はおそらく、こういった植物の種をまき、彼らの次世代のために好きな食べものを確保する方法なのでしょう。


物理的外観を変える
個々のペットバードがそれぞれ、形、大きさ、色や歯ざわりの異なる食べものを好むということは明白です。これらの好みが本能的なものであれ、学習したものであれ、私たちはペットがそれらを食べる方法を試したり、見つけたりするために、食べものに手を加えることができます。

たとえば、にんじんは調理してもよいし、生のまま与えてもよいものです。スライス、角切り、千切り、小さな花の形を作る、カール状にする、つぶす、裏ごしする、などの方法がありますし、あるいは丸ごとえさ入れに入れたり、ケージ内にぶら下げて与えたりしてもよいでしょう。うちのヨウムのボンゴ・マリーは、基本的に何でも食べますが、角切りやスライスにしたにんじんは食べません。彼女は小さくカール状にむいたものや、煮てつぶしたものが好きなのです。スライスしたさつまいもは食べませんが、皮の内側のふかふかしたところは好きです。

15年ほど前、私と生活することになったとき、彼女はヒマワリの種以外は何も食べませんでした。私が最初に野菜とくだものを見せたとき、まるで私が毒でも飲ませようとしているかのようなしぐさをして、怯えていました。彼女が新しい食べものをおいしそうに食べるようになるまでに、おおかた1年近くかかりました。

また、彼女は数年間、トマトソースをかけて赤い色にしないと、緑色の食べものを食べませんでした。ほとんどのオウムと同様に、彼女には彼女の気分というものがあって、普段好きな食べものを食べないのです。また、彼女は毎日毎日同じものを見つけ出すときにどんちゃん騒ぎをします。すると彼女は突然、しばらくの間それ以上食べたがりませんでした。私もまた、ピザは好きですけれども、いつも食べたいとは思いません。


かれらが見つけるところに食べものがある
野生において、食べものは意図的に木の上に置いたカップの中に存在するものではありません。オウムは食べものを求めて、足を伸ばし、よじ登り、探検しなければならないのです。ちょっとした想像力があれば、飼主は食べものを鳥に紹介するための新たな方法を見つけて楽しむことができます。私はケージの金網に緑の草をからませていますが、鳥たちはそれを引き抜いておもしろがっているようです。時折それを食べることもあります。

ボンゴ・マリーは、ケージの屋上でコラードの若葉でびしょぬれになるのが好きです。彼女はその中で水浴びをしながら転がり、その間何枚か食べながら、葉っぱをちぎるのです。私は、あらゆる種類の食べものをケージ内にぶら下げています。芽キャベツの時期になると、茎ごと買ってきてパコとラスカルのケージに入れるのです。2羽のオオキボウシインコは、葉をちぎってむしゃむしゃ食べるとき、それがゆらゆら揺れると大喜びします。

私の顧客の1人に飼われているヨウムのブランディは、ゆでたアーティチョークが好きです。彼女は葉っぱの中に、ブランディが見つけると喜ぶような、他の食べものの切れ端を混ぜておくのです。庭園用品の店では、野鳥用のくだもの給餌器がよく売られています。小さな金属板に、大きなちょうナットのある角の丸い大きなねじがついているもので、スライスしたくだものを固定できるようになっています。うちのボウシインコはケージにさかさまにぶら下がって、私がケージの天井につるしておいたくだものを取るのが好きです。

つり下げた食べもののホルダーはいくつかのメーカーで製造されていますが、すばらしいアイデアです。フランセス・ウィーバーさんは、ピコという名の自分のキエリボウシインコが喜ぶ、素敵なアイデアを持っています。彼女はあらゆる種類の栄養豊富な食べものを選んで、とうもろこしでできたトルティーヤに包み、ケージの真中より少し上につるしておきます。ピコはオウム用ピニャータ(メキシコの風習で、お菓子を詰めた人形)を持っていて、それをたたきこわすと食べものが出てくる、というわけです。

もちろん、とうもろこしのトルティーヤも食べられます。カカトゥーのほとんどは地上でえさを食べますので、新しい食べものは、大きな浅めの陶器に入れてケージの床に置いたほうが、興味を引くかもしれません。掘り返して何もかも足で放り出していたころよりは、確実に無駄がなくなっています。

食べものに関してはガンコ者のオカメインコに新しいものを食べさせるこつは、あなたがかれらに、自分のアイデアだと思わせれば、比較的簡単です。私は顧客に、新しい食べものを選んで小さな袋に入れ、鳥がよく行く場所にしまい込んでおくようすすめています。

ジェニファー・スコットさんの飼っているポーキーという名のオカメインコは、暇さえあればたいてい長いすのそばにあるいちじくの木で過ごしています。ジェニファーはシーニックの入った小さな袋を飾りのように木につるしました。ほんの数日で、ポーキーは食べものを一切れ取って自分のケージに持って帰り、水入れに浸して食べていました。


サルは見て、見たものをまねする
ほとんどの鳥は社会を作って食事をしますが、自分の仲間が食べているのを見ると、それに刺激されて食べます。私たちはかれらの仲間です。オウムの目の前で食事をするときは、ケージ内に健康的な食べものがあることを確認してください-シードではありません。鳥といっしょにテーブルにつくことに不快感をおぼえる人々もいるでしょうが、あなたが食事をしているときに、テーブルの上かそばに置いたTスタンドの上で、ペットバードに自分専用の皿を与えてやることは、たいていの場合役に立ちます。

よく食べる鳥が他にいるなら、新しい鳥にかれが良質の食べものを食べるのを観察させてください。“うーん、おいしいなあ”と言いながら、オウムに新しい食べものを手で与えましょう。食べものの名前を言って、にっこりと笑います。あなた自身も、少し食べてみてください。鳥は、食べものをおいしそうに食べる音にとても反応します。

私のオウムはみな、独特の小さな音を立てるのですが、それは自分の食べているものが本当に気に入ったときです。ボンゴ・マリーは、クレイジーコーン・レインフォレスト・ライスプディングに顔をつっこんで、本当に“おいしい”と言います。ズグロシロハラインコのスパイクは、自分のお気に入りの食べものを食べているとき、高い音でのどをごろごろと鳴らします。ザクロのかたまりをめがけて走っていくときは、まるで機械仕掛けのネコのようです。


パターン化と食べものの切り替え
パターン化はオウムの行動において重要な概念です。ほとんどの鳥は急激な変化を受けつけません。しかし時間をかけて、徐々に小さな変化を継続的につけていくことにより、かれらはそれを自分の日課の一部として受け入れるようになるでしょう。オウムがケージの中にある新しい食べものをはじめて見たとき、決して食べないように思われるかもしれません。しかし何度かそれを見れば、新しい形のものを受け入れるようになります。

食べものをつまんで、すぐに投げ捨ててしまうかもしれませんが、その次はくちばしで触ってみるはずです。もう一度与えてください、そうすれば噛みついてみるでしょう。鳥は一旦新しい食べものを試すと、もっと冒険してみたくなるのです。

とうもろこし、ナッツ、全粒粉クラッカー、豆、えんどう豆、りんご、ぶどうなどは一般的に切り替えに適した食べものです。栄養価はそれほど高くありませんが、これらはにんじんやコラードの若葉といった栄養価の高い食べものよりも、オウムが食べやすいものです。これらのうちの何種類かを時々食べさせることができれば、かれは今後も試してみるでしょうし、最終的により栄養価の高いものを食べてみるようになります。

鳥類コンサルタントとしての立場で、鳥を適切な日常食に切り替えることについて私が経験した最も大きな問題は、飼主がすぐに諦めてしまうことです。鳥に健康的で、栄養豊富な食事をさせるには、ある程度時間がかかります。実際には一生かかるかもしれません。

昔は、ペットショップに並んでいる商業目的で製造されたシード食の代わりに入手できる食べものがほとんどありませんでした。今やっとメーカーが、鳥は健康的でおもしろい食べものを与えられるべきだということを、理解しはじめたところです。現在市場にある豊富な人工飼料以外にも、多くのメーカーが新しい鳥用スナックやおやつを発売しています。

ただ単に鳥が新しい食べものを気に入るからといって、それがかれにとって適切であるという理由にはなりません。全部が全部よいものとはかぎりませんが、あるものは、あなたのペットや繁殖用の鳥にとって、すぐれた栄養供給源かつおもしろい食べものです。膨大な種類のくだもの、野菜、人々の食べる健康食品が並ぶスーパーマーケットや八百屋はやはり、鳥のえさ入れに入れるものを買うのに、最も適した場所のひとつです。


アンディの話にもどりましょう
あなたが、かわいそうなアンディが自分の空っぽになったシード入れを永久にほじくりまわすのではないかと心配されたのなら、ご安心ください。そのヨウムは今、栄養面でバランスの取れた食事を摂っていますし、とても元気でやっています。

シードはもう単に思い出でしかありません。かれは硬くて割れないナッツのような、本物の“シード中毒”でした。トニーとサラがアンディに新しい食べものを食べさせるために2~3週間費やしましたが、ほとんど進歩はありませんでした。かれらはとてもあせっていました。

私はアンディに正しい食べものを食べさせる方法を見出すのに、創造力を働かさなければなりませんでした。クイン夫妻と私の自宅で話し合ったところ、アンディはトニーにべた馴れであることがわかりました。サラはOKという程度でした。このことを知って、私はあるプランを思いつきました。

私はクイン夫妻に、大皿いっぱいのくだものを切り刻んで、食堂のテーブルに置くよう言いました。トニーはアンディをTスタンドにとまらせ、テーブルの隅にくるように、そのガンコ者のヨウムを移動しました。トニーがかれの隣に並んでテーブルにつきました。サラはアンディをはさんで、トニーの横に座りました。

もしアンディがトニーでなくサラに多く接触していたら、役割を逆にすべきだったでしょう。サラは手を伸ばして、くだものを一切れ取りました。大騒ぎしながら、彼女は自分の夫に、手でそれを食べさせました。トニーは口をあんぐりと開けて、噛むときに、その食べものがどんなにおいしいか、ひたすら強調しました。

この手順を、食べものがなくなるまで繰り返しおこないました。アンディは何ももらいませんでした。当初かれは気にしていないようでした。しかし、トニーが食べものを食べ、楽しそうにしているのを見ると、かれはますます好奇心をつのらせました。

次の晩、クイン夫妻はその大げさな身振りを繰り返しました。最後の一口を食べようとしたとき、アンディは自分からその食べものを要求することを学習していました。依然としてかれは何ももらいませんでした。

その次の晩、授業の半ばごろ、トニーはサラから一口分を取って、それをアンディに見せました。アンディはそれをつかみましたが、投げ捨てました。4日目の晩、アンディはブロッコリーを一切れもらい、それを食べるともっとくれと要求したのです。

その週の週末までには、アンディはトニーかサラに渡されたものは何でも食べるようになっていました。それから数日の間に、かれはくだもの、野菜、高品質の人工飼料などを自分のえさ入れから食べるようになりました。

数週間後、トニー・クイン氏から、かれの言う深刻な問題について電話がありました。かれはたずねました、“どうしたらいいんでしょう? アンディはもう身体によい食事をしてるからって、女房が僕に手で食べさせるのをやめちゃったんですけど。”

ペットバードレポート誌掲載“Converting Pet Birds to a Better Diet”
サリー・ブランチャード氏より翻訳・掲載許可取得済
(初公開:2000年)

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:38 | 海外レポート

(1)ペットバードの日常食をもっと上質なものに

ペットバードの日常食をもっと上質なものに

サリー・ブランチャード

ぼくのシードはどこ!?!
ヨウムのアンディは、いらいらしながら自分のえさ入れをそこらじゅう掘り返しました。えさ入れには“食べもの”が入っておらず、変な色と歯ざわりの、奇妙な形をしたものがあるだけです。

この緑色の変なものが、彼が食べるものなのでしょうか? そのふにゃふにゃしたものは、かれの足やくちばしにくっついて、変な感触がしました。アンディは取り乱し、足についているそのまずい食べものをくちばしでつまみ取って、止まり木でぬぐいました。

かれは、こんなものが自分の“シード入れ”に入っているのを見たことがありません。いつものヒマワリを捜しつつ、かれは何もかも全部1粒ずつ取って、思いきり遠くに飛ばしました。食べものが壁にはねかかりました。かれは動きを止めて、そのねばねばしたかたまりが壁をつたって落ちていくのを不思議そうに見つめました。

さらに探索したところ、かれはケージに新しいボウルがあるのを見つけました。シードがはいっているに違いない! もうひとつのボウルに入っている赤い、ぱりぱりした長いものは何だろう? かれの足でつかむのにはちょうどいい大きさでした。

かれはそれを気に入って、何個かつかみました。くちばしで半分ほどかじって、ヨウムはケージの床に投げ捨てました。シードじゃない! アンディはまた1つつかみました。くちばしで粉々に砕くのはおもしろくても、かれにはそれが食べものかどうかわからず、粉々にして床にまきちらしたのです。

アンディはもうかんかんに怒っていました。かれは“シード入れ”に入っているものを全部つまみ出しましたが、シードはありません--空になったボウルの底が光っているのが見えるだけでした。


機嫌の悪いヨウムはケージの底に下り、捨てたものを全部つついて回りました。やっぱりシードがない! かれはよじ登って止まり木に戻りました。アンディは足を伸ばしておもちゃをつかむと、前後に振り回して八つ当たりしました。

おなかが空いているのに、シードがない! かれは別のおもちゃをつかんで、今度は本当に振り回しました! これは何? 何かがおもちゃにぶら下がってる? よく知っているものらしい。アンディはその小さなつぶが自分のシードに入っているのを見たことがあるのです。かれはそれを足でつかむと、くちばしに持っていきました。

それはとうもろこしの小さなつぶをひとかたまりにしてくっつけたものだったのです。これならちょっとだけかじってみてもいいかな。うぇ~-ふにゃふにゃしてる! どうなってるの? シードはどこに行ったの?


発作
アンディは2才半、国内生まれのヨウムでした。トニーとサラのクイン夫妻はかれが一人餌になった直後にペットショップでかれを買い求めました。残念なことに、その店ではヒナたちをシードに切り替えており、そのほとんどがヒマワリでした。

クイン夫妻は、新しいペットのための総合日常食だと太鼓判を押されて、ビタミン入りのパロットミックスを1袋買いました。アンディは夫妻にとって最初のオウムで、トニーとサラは他の飼主については何も知りませんでした。

夫妻はペットショップで聞いた情報を信じていたのです。時折トニーは、アンディがケージの外にいるとき、スナック菓子を一緒に食べました。それ以外、アンディは一人餌になってからというもの、シードのほかには何も食べたことがありませんでした。

かれが2才になったころ、アンディは頭を振って止まり木から墜落するようになりました。クイン夫妻の飼っているシェパードのかかりつけの獣医師は、夫妻にヨウムの栄養失調を治療したサンフランシスコ湾地区の鳥類専門医、ジェームス・ハリス博士に診てもらうようすすめました。アンディは、ひどいカルシウム不足からくる、脳の発作を患っていたのです。


シード食の神話
行動学コンサルタント、そして数多くおこなわれるバードケアセミナーの講師として、私は何と多くの飼主が、いまだに自分たちのペットにシードだけ、あるいはほとんどシード食に近いものしか与えていないことかと、いつも驚いています。時折くだもの、野菜や残りものを与えている飼主もいますが、やはり自分たちが飼っているオウムの栄養の土台として、シードミックスを頼りにしています。

私はよく、他にどんなものを食べていますかとたずねますが、飼主はりんご、ぶどう、とうもろこし、ピザ、フライドポテト、タコス、レタス、セロリ、ピーナッツや、鳥が健康で長生きするのに必要な基本的栄養素の足りない、その他の食べものを挙げるのです。

今日多くの人々が摂っている食事のことを考えると、鳥の飼主たちに“人の食べもの”を与えるようすすめるのは危険だと言えるでしょう。鳥の飼主の多くは、自分たちのペットバードに与えているパロットミックスが必要な栄養を供給していると信じています。シード神話はどのようにして始まったのでしょうか?

何年もの間、私たちには野生のオウムの日常食、習慣、行動について正確な情報がほとんどありませんでした。オウムは、えさを食べる間に見つけた食べられるものはほとんど何でも食べてしまう、日和見的な雑食性の動物であるにもかかわらず、しばしばシードを食べる動物として分類されました。ケージに入れられた鳥は難なくシードを受け入れましたが、それはかれらにとってよいという意味ではないのです。

シードは豊富にあって、比較的安価で、清潔で、与えるのが簡単で、飼主が調製したり作業をしたりする必要はありません。ペットの飼主にシードだけを与えるようすすめるメーカーや小売業者は、鳥のえさから100パーセントの利益を手に入れるのです。もし売り手がくだものや野菜も与えるようすすめたら、かれらは利益を失い、失った利益はスーパーマーケットに行ってしまいます。

ペットバードの幸せのことを考えるメーカー、ペットショップやブリーダーは、鳥の日常食の一部としてのみシードをすすめています。ブリーダーやペットショップは、ヒナを変化に富んだ日常食に切り替えさせるべきです。シード主体の食事に切り替えさせると、健康上深刻な問題を引き起こしかねませんし、飼主が鳥を栄養のある食事に切り替えるのが難しくなることがよくあります。


シード-バランスの取れた食事の一部
シードの種類によって、含まれる栄養素は多少異なりますが、いろいろなシードを混合したものでもやはり、鳥に必要なタンパク質、ミネラルやビタミンを満たすことはできません。シードが変化に富んだ日常食の一部として適切に考慮されていれば、黒色のヒマワリか灰色のヒマワリか、サフラワーかヒマワリか、などについて議論するのは、重要なことではありません。

キビ・アワ・とうもろこしなどをのぞいて、“パロットミックスモに通常含まれているシードは、オウム類が原産地で食べていると考えられている種類のシードではないのです。ほとんどのオウムは、かれらがアメリカに来る以前にはヒマワリを見たことなどありません。鳥の種類にもよりますが、ゼロから最高でも50%までしか、受け入れないでしょう。

私にはオウムも含めてペットバードに関する顧客が大勢いますが、かれらは市販のシードミックスを一切取り除いた食事でうまくいっています。私の飼っている鳥たちは高品質の食べものを食べていますが、食事全体の50%に調整してあります。かれらは野菜、くだもの、その他の栄養豊富なものを毎日一定量食べています。シードはおやつであって、1週間に2~3回与えるだけのごちそうなのです。


鳥にはタンパク質が必要
しばしば議論に上ることですが、タンパク質が適切にバランスよく含まれていることは、鳥の日常食にとって必要不可欠な要素です。昨今よく言われている“タンパク質の恐怖モは、栄養学上重要な概念に対する誤解から生じたものです。高品質で汚染されていないタンパク質が含まれ、タンパク質/脂肪の割合がバランスよく、必須アミノ酸が適切な比率で含まれている食事によってケージ内の鳥に健康上の問題が生じる証拠はありません。

タンパク質は鳥の日常食に欠かせない要素であり、そのレベルが低すぎると欠乏症になります。一部のメーカーでは、世間の圧力に推されて、タンパク質の不足した飼料を実際に製造しているかもしれません。あるシードミックスには天然のタンパク質が40%含まれていますが、それでもそのえさを食べているオウムはタンパク質不足に陥る可能性があります。

配合飼料では、結合してすぐれた品質のタンパク質を作り出すアミノ酸がバランスよく供給できません。気むずかしい“シード中毒”の鳥は通常の場合、ヒマワリやサフラワーなど、炭水化物と脂肪の最も高いシードを選ぶでしょう。私は、栄養面でバランスの取れた食事を摂ることによって非常に健康的にやせた、肥満体だったボウシインコをたくさん手がけてきました。

降雨林では、ボウシインコは食べものを捜して毎日何マイルも飛行します。ケージに囲われている、国内で育てられたオウムでも、高エネルギー食品に対する“本能的欲求”があると思われます。しかしながら、かれらの行動レベルはあまりに限られていて、きわめて活発なオウムでさえ、高脂肪のシード食から摂取するカロリーを使うのに必要なエネルギーを消費することは、おそらくできないでしょう。


キャンディ・バーをコーティングする
長く健康的な生活を送るために、ケージで飼育されている鳥には適度なバランスのタンパク質、ビタミン、ミネラル、ヨードなどの微量元素、繊維質、炭水化物を含んだ、完全栄養食が必要です。

すぐれた品質のタンパク質、ビタミンA、ビタミンK、カルシウムはシード食において最も不足している要素です。欠乏している栄養を補うために、シードミックスの多くはビタミンが強化されたり、あるいはコーティングされたりしています。何種類かのビタミン補給剤には、製品をシードに添加するよう飼主への指示が表示されています。

シードをビタミン剤でコーティングすることは、私にとって、ビタミン剤をキャンディ・バーにまぶすのと同じ程度しか意味のないことです。鳥はくちばしでシードの殻をむいて、食べられるように加工しますから、ビタミン剤でコーティングされたシードの殻は、ケージの床に落ちてしまいます。オウムの舌は、消すことのできない“小さな消しゴム”のようなものですから、栄養を摂るためにはかれらは食べものを飲み込まなければならないのです。

高脂肪のシードに食べ慣れてしまった鳥のほとんどは、“総合日常食”といううたい文句のシード食に多く含まれている、ビタミンの強化されたペレットには目もくれません。飲み水にビタミン剤を添加することもまた、ペットバードに栄養を与える方法として効果はありません。

私は最近、“ビタミンを強化した”木のおもちゃを市場で見かけました。おもちゃは噛むのにはおもしろいかもしれませんが、ペットバードは決してそこから栄養分など摂取できません。栄養剤は鳥がそれらを食べ尽した場合にのみ効果があるのです。

天然ビタミン/ミネラルの豊富な食品と組み合わせて良質の人工飼料を日常食にすることが、あなたの鳥が長く健康的な生活を送るのに必要な栄養を確実に摂取するために、最も効果的な方法だと思います。


総合日常食というものは存在しない
あなたのペットが良質の栄養を摂取するのに最適な方法は、バランスのよい日常食を与えることです。現在市場に流通しているさまざまな人工飼料については、栄養における品質に著しい多様性があるとはいえ、そのほとんどがシードのみの食事よりもすぐれています。

私が関心を持っているのは、これらの食事の多くが、変化に富んだ食事によって得られる心理的な利益に注意を向けようとしていない、ということです。野生のオウムが過ごす日中は、食べものに関連した行動に大半が費やされます。かれらの行動や求愛行為は、食べものを集め、互いに与えることが基本となっています。

ケージで飼われている鳥の行動に関して幅広い研究をおこなった結果、私はペットや繁殖用の鳥にさまざまな形、大きさ、色、歯ざわりの食べものを与えることが必要不可欠だと確信しました。

私は総合日常食というものは存在しないと思っています。均一の形、大きさ、歯ざわりや色の食べものが、ケージの鳥に必要とされる栄養上、そして心理上の要求を満たすことなどありえません。

栄養の基盤として、シードの代わりに人工飼料を与えることは確かに意味があります。しかし、私はどんなに栄養豊富なように聞こえようとも、総合日常食としてペレットやその他の食べものをどれか1種類だけ与えるというのはおすすめできません。


鳥に適切な食品
私たちによい食品は、鳥たちにとってもよい食品です。ビタミンAの含有量の高い野菜やくだものは、ケージで飼われている鳥の日常食には必須です。これらの仲間には、さつまいも、ヤムいも、にんじん、かぼちゃ、コラードの若葉、かぶ葉、からし菜、ケール、ブロッコリー、とうがらし、あんず、もも、ネクタリン、メロン、マンゴー、パパイヤなどの、オレンジ色や緑色の食物が挙げられます。

トーストした全粒粉パン、玄米、栄養剤を添加したパスタ、とうふ、ナッツ、かたゆで卵、ヨーグルト、バナナ、オレンジ、いちご類、低塩チーズ少々、ゆでた新鮮な鶏肉や七面鳥、豆、ビーツ、とうもろこし、砂糖の入っていない高品質の朝食用シリアルなどはすべて、あなたの鳥にとってバランスのよい、楽しい食事になるはずです。


うちの鳥は食べない
“うちの鳥はそんなもの食べません!”、“うちの鳥は野菜を少しも食べません”、“彼女はふにゃふにゃした食べものは食べません”、“かれは野菜が嫌いだ!”、“うちのオウムはどの子もぱりぱりしたものは食べません”、“かれは新しいものは何でも、ただケージの床に捨てるだけなんです!”、“病気になって死ぬくらいなら、シードを食べさせたほうがマシだ”、“彼女にシードをあげないと、私は嫌われてしまうんです”

これらはみな、私が鳥の飼主に何度も聞かされてきたセリフです。何もわからずに、この飼主たちは、鳥が自分の生命を自分でコントロールしていて、自分のほしいものを与えるように飼主をあやつっているのだと言います。

もっと良質の食事にすばやく切り替わる鳥もいます。またたいへんな忍耐と時間を要する鳥もいます。私はどんなペットバードも、どんなにガンコでも、適切なテクニックを用いれば、質のよい、栄養のある、健康的な食生活に切り替えられると信じています。

ある飼主が私に、自分の鳥は野菜が嫌いだと言ったとしますと、私はかれに“あなたは野菜が好きですか?”とたずねます。おもしろいことに、大多数が“いいえ、私は野菜が嫌いです!”と言うのです。

オウムは感情移入をしやすく、私たちの感情をそのまま映し出しますから、かれらは普段から、私たちがかれらを“言いくるめよう”としているときはわかるのです。飼主は、よく食べることが自分たちの鳥にとってどんなに大切なことかを理解し、鳥が適切な食事を摂るようになるまで、自分のペットに責任を持って取り組まなければなりません。


鳥の救出
過去数年間、私は強制的に鳥を救出する仕事をしていました。オウムに関する私の知識の多くは、この鳥たちに取り組んだことから得たものです。私は彼らを自宅に連れて帰り、自分自身のペットとは別にして、私の世話を受け入れるよう彼らを馴らし、健康を取り戻すよう助け、もっとよい食事に切り替えさせ、かれらに合ったよい家庭をさがしてやったものです。

この仕事をするうえで1銭の利益もありませんでしたが、その経験には私が現在している仕事において、計り知れない価値があります。こういうオウムたちは、たいてい病気でした。うまく機能しつづけるための素材が不足した食事を摂っていたせいで、かれらの身体は衰弱していました。ヒマワリの種しか食べていなかったために、鳥たちは感染と闘うことさえできなかったのです。

私の手がけた最もひどいシード中毒のうちの1羽が、ジュピターという名の、野生で捕獲された大きなオスのオオバタンでした。かれを連れて帰ったとき、かれは鳥がかかる治療可能なすべての病気にかかっているようでした。私は数週間かけてかれを治療しなければなりませんでしたし、かれもまた所定の注射や経口治療をいやがりました。

ジュピターは私に干渉されたくなくて、彼が食べるのはヒマワリだけでした。何ヶ月もの間あやつったり強制したりしましたがうまくいかず、私はもう諦める寸前でした。当時私が知っていたテクニックと手法をすべてやってみたのです。

ジュピターのような大きな鳥の場合、私がかれを何も食べないままにさせておくのは2日が限度でしたが、かれは、自分の2日間は何度も繰り返しやってくるものだと思っていました。

ある日私はかれのえさ入れの中にあるブロッコリーやその他のおいしいものを放り出し、荒っぽく部屋から出て行くときこう宣言しました、“ヒマワリ以外だったら何を食べてもいいわよ!”かれがえさ入れのほうに降りて、ぱりぱり噛むのが聞こえました。それから、かれは自分の新しい食べものを食べはじめたのです。

役には立ったかもしれませんが、そうなったのが私のちょっとしたかんしゃくのせいだとは思えません。かれが食べる物としての新しい物体に慣れるまで、時間がかかっただけなのだと思います。ここ2~3年の間、ジュピターは楽しい生活を送りました。品質のよい栄養豊富な食べものをたくさん食べ、かれの新しい飼主にとてもよく馴れて、べた馴れになっています。


鳥が健康であることを確認する
シードのみの食事を摂ってきた鳥の多くは慢性の感染症や、栄養面での虐待によって起こる健康上の問題を抱えています。かれらを健康にするためにもっと適切な食事を摂らせなければならないのに、切り替えたことによってストレスを引き起こし、さらに悪い状態なるというのは悪循環です。

かかりつけの鳥類専門の獣医師なら、ビタミン剤やミネラルの注射、あるいは健康上の問題を治療することによって、あなたの鳥を助けることができます。まず鳥の体重を測り、切り替え期間中ずっと監視してください。

最も正確な方法は、グラム単位のはかりで、鳥の体重を毎日測って監視することです。また、肋骨の周囲についている“肉”を頻繁にチェックしましょう。肋骨は胸の中心から下に向かっています。骨の正面を触ってみてわかると思いますが、両脇によく肉がついていなければなりません。鳥の胸はV字型でなく、U字形になっているはずです。骨がとがっていて突き出ているようなら、その鳥はやせすぎです。

充分体重のある鳥のほとんどは、体重がいくらか減るかもしれませんが、目に見えて体重が減ってきたら、切り替えプロセスをやわらげてやる必要があるでしょう。骨が触ってみてわからないようなら、その鳥はいくらか体重を落とさなければなりません。数多くの鳥、特にボウシインコ、カカトゥー、セキセイインコはシード食のせいで肥満になりますが、栄養のある健康的な食事のおかげで自然に体重が減っていきます。

ペットバードレポート誌掲載“Converting Pet Birds to a Better Diet”
サリー・ブランチャード氏より翻訳・掲載許可取得済
(初公開:2000年)

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:37 | 海外レポート

(2)行動の調和:コンパニオンパロットと仲良く暮らす

サム・フォスター/ジェーン・ホランダー

一人餌に切り替える際の精神的外傷
ペットバードレポートでは、一人餌への切り替えと環境への適応について、そのいずれをも達成するための効果的な手法とともに、すばらしい記事を提供してきました。残念なことに、コンパニオンパロットの飼主すべてが、ペットバードレポートを読んでいるわけではありません。私は、多くの人々が一人餌に切り替わる際の精神的外傷や、若い、一人餌に切り替えさせられたカカトゥー(他の種類も同様ですが)が感じるストレスの徴候を認識することができないのに驚いています。

しつこく、絶え間ない泣き声(飼主はよく、風船から空気が抜ける音にたとえます)や、前後にゆらゆら揺れて、時々噛みつくような動作をするのは、いくつかのことが原因だと思われます。最も一般的なケースは、一人餌への切替えが適切でなかったことに関連する精神的外傷で、身体的あるいは精神的なもの-しばしばその両方となることがあります。悲しいことに、最高の善意がありながら、これらの問題と長期にわたって闘ってきた鳥の飼主が、一人餌に切替える際の精神的外傷とはおそらく関係ないだろうと信じていた、というケースがあまりにも多いのです。


食べることと食べ物を捜すこと
私たちのほとんどに共通の最終目標は、感情を込めて滋養され、やがて快活で、環境によく適応し、自立心のついた子になり、身体的に健康で一人で食事のできる子に育てることです。しかし、これはすべての場合においてそうであるとはかぎりません。私たちは、成長過程におけるこの段階の重要性と、このプロセスがうまく達成されなかったら結果として起こるかもしれない悲劇的な結末を、どうやって人々にうまく印象づければよいでしょうか?繰り返しますが、おそらく、親鳥とその発育中のヒナとの関係において起こることを、より詳しく分析し理解すれば、より明確な輪郭を描くことができるかもしれません。

野生の場合、カカトゥーはさまざまな気候風土の変化にさらされており、かれらはすべてが熱帯の鳥であるとはかぎりません。主として森や森林地帯に住んでいる鳥(たとえば、タイハクオウム、ヤシオウム、オオバタン)もいれば、低木の茂みや田園地帯に住む鳥(クロオウムの数種やアカビタイムジオウム)もおり、また2~3の種類については、非常に雨の少ない砂漠地帯で生きていく能力を持っています(クルマサカオウムなど)。さらに、キバタンやモモイロインコのように、非常に多様性のある気候風土や環境に適応してきたものもいます。

たとえどのような生息地、たとえばオーストラリア、インドネシア、ソロモン諸島、ニューギニア、フィリピン、ジャワ海の島々...でも、母なる自然がかれらの食習慣、そして最終的には生き残ることにおいて主要な役割を果たすのです。できるかぎり、さまざまな食糧に対して必要な、本来の積極性と適応能力がなければ、これらの鳥の運命は結局のところ危ういでしょう。

私たちは何年もかけて、キバタン、アカオクロオウム、モモイロインコの大きな群れについて、行動、繁殖、そして食習慣を詳細にわたって観察することができました。私は、人々がオウムのことを浪費家(何かを一口取ってそれを落としたり、食べ物を容器の外に放り投げる)だと言うのを聞くと、いつも笑ってしまいます。私たちは時として、これは注意をひくための、単なる練習ではないんじゃないか...かれらは単にカカトゥーという生きものなのに、と不思議に思うことがあるのですが、かれらは本当に浪費家になろうとしているのではないと、私は確信しています。かれらの自然の生息地では、豊富な食べ物があるとき、かれらはパッションフルーツ、マンゴー、ポーポー、あるいはユーカリの花の小さな房をしょっちゅうかじって取り、残りは地面に落として忘れてしまうのです。

この数年間に、私たちはサイクロンを含む非常に湿度の高い季節に2回遭遇しました。こういう特別な年の雨期には、私たちが毎日見ていた鳥の数が、みるみるうちに減っていきました。けれども私たちが車で30~40キロほど西の、もっと雨の少ないところに行くと、見慣れた大きな群れが再びあらわれたのです。明らかに食糧は大きく違いますが、鳥たちはよく食べ健康でしたし、雨期が過ぎればいつものように、また元の生息地へ戻っていったことでしょう。

雨期にほんの少ししか雨が降らず、いつもはたくさんのフルーツや花の咲く木があまりない年が、1年おきにありました。この時期に私たちが見たのは、移動する群れではなく、かれらが他の年の同じ時期とは全く違う食べ物に適応していたことです。かれらは、ユーカリの花やその他の雑草や草の実をよく食べていたものでした(もちろん、気晴らしにサトウキビや小麦畑を食い荒らす間のことですが)。

毎年5月の初めごろ、アカオクロオウムの群れが、夏の雨季が過ぎた後に新鮮な食料が豊富にある地域でえさを食べるために、私たちの屋根の真上を飛んでいくのを見ると、本当にうれしくなりました。この鳥たちは通常、その地域に数ヶ月間滞在し、いつも雨季が始まる前に旅立って、また違う雑草や食糧のある大分水嶺のほうへ向かって、西へ戻るのです。

かれら(と他の種類の鳥)はしばしば、最近巣立ちしたヒナと一緒にいて、私たちは、かれらが食べ物の捜しかたや食べかたを教わっているのを観察することができました。時々親鳥は、おいしい食べ物を捜しに行く間、(大声で食べ物をねだっている)若い鳥を私たちの敷地にある大きな木の上に置き去りにました。親と一緒にいたり、自分でえさを食べたりするかれらを見る機会はいろいろありましたが、うまく巣立ちした鳥が、食べ物についてもまた独り立ちしているのは明らかでした。しかしそうでなくて、枝の上で前後にゆらゆら揺れながら、泣き叫んだりピーピー泣いたりしつづけると、親はいつも2~3分で戻ってきてえさを与え、自分が本当にすぐ近くにいるということを知らせるのです。

こういった自然の本能や、野生のカカトゥーが食べているものの多様性(多くは、気候風土や環境による必要性から)を考慮すると、私たちの鳥に残る遺伝的影響はいまだにとても強く、食事も含めたかれらの行動のいろいろな面において、重要な役割を演じつづけるだろうと思います。ですから、もし私たちのカカトゥーが、ある日突然、目の前にある穂軸についたトウモロコシの粒を無視したら、いつも食べている新鮮なフルーツの香りのするボウルのところで、親指でくちばしを開ける、あるいはその皿に、かれらが普段走り寄ってくるほど好きな、ふかしたサツマイモが入っているかのように見せかける、などの行為は、まさにかれらを殺そうとしているようなものです。まずひとつ深呼吸をしましょう、他に栄養のある食べ物が十分あることを確認してください、そして毎日いろいろなものを与えることについて、忍耐強くなろうと誓ってください。ほとんど保証してもよいでしょう、同じ鳥が、穂軸についたトウモロコシをちらりと見て、“これ、3ヶ月間もどこに置いてたの?”とでも言いたげに私たちをにらみつける、なんていう朝がやってきます。


優越性
行動の調和という考えかたは、必ずしもオウムの全種類が同じように行動したり、あるいは同じ飼育方法に対して反応するとは限らない、ということが重要な前提となっています。たとえば、人々はよく、次のような包括的な言いかたをします、オウムはみんな支配的な扱いに対して反応するのだから、あなたは自分の鳥に、あなたの望んでいることをさせなければならない、そうしないと、あなたのオウムは自分を群れのリーダーだと思い込み、あなたの生活を情けないものにしてしまうことでしょう。

残念ながら、このアドバイスの少しでも受け入れられ、“すべての鳥”に“どんな時も”効果があると信じられている場合、それを信じて疑わない飼主が、それがなければ防ぐことができたはずの身体的外傷を負う可能性がありますし、両者の信頼がこわれることによって、鳥と飼主との関係はほぼ確実にダメージを受けるでしょう。性的に成熟した(または成熟期にある)オスのカカトゥーの中には、非常に攻撃的なやりかたで、自分を管理する人間の忍耐力と技量を限界まで試し、自分の優越性をふりまわそうとするものがいます。このような場合の多くにおいて、最もうまく行く方法は、鳥を服従させるよう強制するのではなく、カカトゥーに受け入れられ、また最も重要視されている、認識された社会構造との関係を維持し、あるいは多くの場合再構築するため、冷静に、首尾一貫して努力することなのです。

しかしながら、すべての種類がみな同じように攻撃的になるわけではありません。たとえば、ヨウムだけで構成されている群れに住むヨウムは、1種類以上、たとえばコンゴウインコ、ボウシインコ、コニュアなどの群れが入り交じっている、南米の多くの種類とは異なっています。食べ物や巣穴をめぐって争う、数種類の異なった鳥がいるところでは、1種類だけで構成され、しかもそのうちの多くが同じ家族の出身という群れよりも、鳥同士の攻撃が発生する率が高いでしょう。

本能的に、複数の種類で構成された群れ、ということがおそらく、他の鳥に対する攻撃性のレベルをヨウムの群れよりも高くしてしまうのだと考えられます。したがって、人間の優越性を駆使したやりかたを用いる場合、ヨウム以外のオウム類に対して与えるマイナスの影響は、ヨウムに対するそれよりも少ないのではないでしょうか。もしあなたが、優越性の理論を用いた模範的な例が裏目に出て、ヨウムを人間に対する恐怖感へとさらに後退させてしまうのを見たいなら、臆病なヨウムを真正面から見つめて、手に乗るようステップアップと要求してごらんなさい。私は、一部の人々が言うほどにヨウムは感受性の強い種類ではないと信じていますが、他のある種のオウムよりも攻撃性は少ないので、それに応じてかれら本来の性質に配慮しながら世話をするべきだと信じています。かれらの自然な行動パターンに対する理解の足りなさが、私たちが毛引き症や恐怖症のヨウムをよく見かける理由のひとつなのではないでしょうか。

私たちのペットバードとの調和のとれた関係をどうやって達成し、維持するかを学ぶことは、かれらの存在に対して敬意を払い、かれらの精神的幸福・身体的幸福の双方に対する責任をみずから進んで引き受け、かれらの本能的行動の背後にある理由と影響を理解するために、できるかぎりの努力をすることから始まります。こういった根本的な基盤を、ブリーダーはじめ私たちみんなで最初から作れば、私たちのコンパニオンパロットとともに行動の調和を築き、楽しく暮らすための努力は、さらに焦点が明確になり、そして願わくは効果的になるのです。

Pet Bird Report#43 Behavior Compatibility:
Living in Harmony with Companion Parrots
(TSUBASA初公開:2000年)
無断転載・掲載厳禁

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by soushi914 | 2001-06-15 18:34 | 海外レポート

(1)行動の調和:コンパニオンパロットと仲良く暮らす

サム・フォスター/ジェーン・ホランダー

1950年代、B.F.スキナーという著名な心理学者が動物訓練士のお手本となり、かれはおおかた飼い馴らされた訓練士たちの動物を、スキナー法という行動修正法に適応させました。多くの種類の動物についてうまくいったため、スキナーの原理は動物の行動を修正する学説として、今日に至りました。今でも、鳥類も含めて、よく知られた動物コンサルタントの多くが、条件反射による反応とパターン化という、スキナー氏の基本的前提を擁護しています。ある人々は自身を行動学者と称していますが、それはスキナーの法則にしたがっている、人間の心理学者や博士号を持っている人を、さらに適切にあらわす言葉です。

しかしながら、他に比べてはるかに行動修正の原理に適応できない動物がいます。たとえば、オウムは飼い馴らされた動物ではありません。かれらはいまだに、もともと地球を取り巻くジャングルや降雨林から連れてこられた野生の動物そのものなのです。国内で繁殖されたものでさえ、かれら特有の、野生の鳥としての遺伝的パターンの支配下にあるのです、なぜなら、かれらは野生の祖先からほんの1代目か2代目だからです。

そういう理由で、オウムはコンパニオンアニマルとしての役割においてかれらが経験する、いろいろな状況に対して本能的に反応するのです。この本能的な反応は、時としてかれらが持っている人間のコンパニオンの世界と矛盾します。過去に多くの人々が、かれらの自然な反応、すなわちオウムが、オウムのすることをしているのをを問題行動としました。一般的な取り組みは、問題を識別し、鳥を“改造”し問題を解決するために“行動の修正”をおこなうことです。私たちみんなが知っているように、こういった解決方法は必ずしもうまくいきません、というのは、羽をむしったり、みずからを傷つけたり、恐怖症になったりしているオウムが、まだ数多くいるからです。幸いにして、一部のコンサルタントがオウムの権利のために立ち上がり、このようなアドバイスをしています-かれらは社会的な動物であり、野生の群れの生息地で得られるはずの、自分に集められる注意を大いに必要としているのです。

それでもなお、私たちがコンパニオンパロットを自分のそれぞれのライフスタイルに、もとどおりにはめることができると誤解して信じている一部の人々によって、行動の修正という言葉が漠然と周囲に蔓延しています。この記事では、私たちは用語、さらにその意味を、行動の修正から行動の調和へと転換しようと思っています。それはすべての種類にあてはまりますが、ヨウムとカカトゥーを例にあげ、かれらの性質と動機づけを理解することによって、あなたのオウムとどのように生活すればよいかについてお話しします。この概念を理解すれば、オウムと人間双方に敬意をもって転換することができます。その結果は、真の永遠の友情と交友関係なのです。

カカトゥーとヨウムとのさまざまな類似点を研究するために、過去1ヶ月以上にわたり、ともに協力して緻密な努力を重ねていくうちに、私たちは、コンパニオンパロットにおける問題行動を最終的に解決するためのカギが予防することにある、ということを強く感じています。数ヶ月前、私たちは共通の顧客であり、友人である人と、かれの飼っている2羽のペットバード、タイハクオウムとヨウムについて話をしていました。この人は人間の心理学者で、私たちが会話しているうちに、行動の調和という言葉が浮かんだのです。さらに討論と類推を重ねた後、私たちは、この2つの言葉を、この取り組みのための方法論に関する、私たちの考えかたを正確に言い表している、ということで意見が一致しました。

それでは、行動の調和とはどういうことでしょうか?ごく簡潔に申し上げますが、言葉の背後にある理論は一般的な定義でたやすく判断できることです...ともに仲良く暮らす能力です。それは、コンパニオンパロットの飼主のほとんどが、ペットバードを購入する際に、少なくとも最初に必ずや信じている前提です。残念ながら、オウムの行動が飼主と折り合わないときに、問題がよく起こるのです。この不適合能力の根拠はさまざまですが、それは人間側の非現実的な期待や、知識の欠如の結果、あるいはもっとひどいのは、鳥の知的で感情的な要求に対する反応が間違って伝わることによるものだと思われます。

私たちはこのようなことを何度聞いたり、問われたり、質問されたりしたことでしょう:“なぜ私の鳥はこんな行動をするのかしら?”、“どうすればやめさせられるのかしら?”、“これで“普通”なのかしら?”、“私の鳥が満足していないことはわかっている...私のしたことのどこがいけなかったのかしら?”私たちがこういったことやその他の疑問に対する答えを知っていたなら、私たちだけでなく、鳥類の友達にとっても、どんなに快適か、考えてみてください。残念なことに、それは本来、人と鳥との関係において、決して問題が起きないと保証するものではありません。しかしながら、私たちがこの知能の高い生きものの管理者や保護者として、さまざまな鳥類がする行動について考えられる理由を学び、理解するための初歩の段階から、集中的に努力することができれば、起きる可能性のある問題を防ぐことができ、羽におおわれた私たちの仲間と仲良く暮らすという第一の希望を達成する可能性は、さらに高まるでしょう。

ひとつの例として、私がカカトゥーについて対応策を依頼された、もっとも頻度の高い話題のいくつかを挙げますと、大声で叫ぶ、絶え間なくピーピー泣いたり泣き叫んだりする、攻撃的になる、食べるときの行儀が悪い、ということがあります。残念なことに、きわめて共通した重要な問題はほかにもあるのですが、私は前に述べたことと、行動の調和をどのようにカカトゥーにあてはめればよいか、という点に注目したいのです。ジェーンは、ヨウムと私たちとの関係についての問題に、さらに細かく対応してくれています。しかし、同じ考えかたはカカトゥーにもあてはまります。


叫び声と鳴き声
昔、それもそんなに前のことではありませんが、“無視すればいい、そうすればそのうちやめる”とか、“叫ぶのをやめるまでケージに覆いをしなさい”というのが、絶え間なく叫び声を上げる鳥を扱うための最も一般的なアドバイスでした。人々の多くは、今だにそれがこの問題行動を解決するのに効果的な方法だと思っています。たしかに、叫んだり大声を出したりする原因が数多くあるのは事実であり、それには環境から受けるさまざまな影響や、ときには身体的疾病も含まれます。しかし、カカトゥーの多くがそうであるように、一部の種類について頻繁に起こる問題は、飼主や管理者がごく基本的な感情や知性の要求するものを十分に理解していないと思われることです。これらの要求を認識していないこと、すなわち根本的に無視することによって、受け入れられないとされている行動は、改善されないばかりか、実際にはさらに強くなっていきます。

インターネットリストのひとつに、何年も業界に携わっている人からこのようなコメントがありました、“すべての(鳥の)行動は、習慣が集積したものです。”私たちの鳥が見せる数多くの行動は、野生で学んだのと同様に、学習によって身につけられたものですが、私は、家庭という環境にあるペットに関するこのような根本的な一般論には、反論しなければなりません。問題を詳細にわたって明確にすることもせずになされた、この種の包括的な言動は、一部のコンパニオンパロットの飼主に、私たちが鳥類のコンパニオンの示す行動や反応すべてについて、最終的かつ完全に責任を負っていると思わせるような誤解を与えかねません。事実、私たちのオウムがすることの多くは、修正できない行動や本能にもとづいたものなのです。

レスター・ショートは、“鳥の生活”と題された鳥の行動に関する著書の、“鳥はどうやって学習するか”という章の中でこう言っています、“鳥がすることの大部分は、本能的あるいは修正できない行動が原因です。一方、学習することは、行動が転換するためのプロセスなのです。”

私たちは人間として、親鳥が子どもたちに教える修正可能な、学習によって身につけられる基本的な行動のすべてを教えてやれるように、用意ができているでしょうか?おそらくそうではないでしょう、なぜなら私たちはオウムではありませんし、私たちの羽のある子どもたちとは、世界を見る目が大きく違うからです。しかしながら、私たちは、理解することによって、家庭で繁殖され育てられたオウムについて今日見られる、多くの深刻な問題行動につながりかねない、さまざまな状況を防止することができます。

カカトゥーが野生でどのように反応するかを見ると、ほとんど(2~3の例外はありますが)が、さまざまな規模の群れの中で一生を送ります。かれらが成熟し、つがいの相手を見つけても、巣にこもる時期をのぞいて、しばしば群れのメンバーに残ります。モモイロインコのように、安全のため、そして若鳥を早く群れに適応させるため、恣意的に、互いにぴったりと寄り添って頻繁に巣にこもるカカトゥーも数種います。

野生の場合、カカトゥーは1日のうち相当な時間を、群れを点呼するのに費やします。かれらは飛んでいる間じゅう、いろいろなメンバーが互いに呼び合い、密接な関係を保ち、適切な情報、たとえばどこに行くのか; 十分な食べ物のある場所をすでに見つけてあるか; つがいの相手や他の家族が群れのどこにいるか; 危険が近づいているか、などを互いに知らせるのです。樹木で休んでいる間でも、みんな元気ですぐ近くにいることを再確認するかのように、短く、周期的に鳴きます。この種のコミュニケーションは野生のカカトゥーにとって、とても自然で、大切なことなのです。(注: 見張り役とされる一部のカカトゥーが見せる呼び鳴き行動については、“カカトゥーの防衛手段における3つの‘F’”という記事に詳しく出ています。)

それでは、いろいろな叫び声や鳴き声の背後にある理由が、家庭環境とは少し違うところにあるように思えるのはなぜでしょうか?

これは鳥/人の間に不一致が起こりやすいような状況です。たとえば、オウムはしばしば、私たちと日々やりとりする中で聞こえる音をまねします、というのはかれらがこれをコンタクトコールと解釈するからです。ヨウムは電子レンジのピーという音や、電話の呼び出し音をまねすることで有名ですが、それは、ヨウムにとっては、私たちを自分のところに来させるコンタクトコールとして機能するのかもしれません。

行動の調和という手法を用いれば、私たちが叫び声の背後にある理由がわかったときに、コンタクトコールだと認めるだけで、大きな叫び声のように、注目の欠如によって起こる問題行動を今後防ぐことができるでしょう。わたしたちがオウムの思考プロセスを理解せず、私たちの注意をひこうとする試みを無視すると、次の段階は、もっと大きく耳障りな音になり、しまいには耐えられないほどの呼び鳴き行動になってしまいます。

私がヨウムのコンタクトコールについて研究しているのは、ヨウムが最もものまねの上手な鳥であるという、よく言われている一般論です。言いかえれば、かれらの人間のコンパニオンが部屋から出て行くとしゃべったり鳴いたりし、部屋に戻ってくると黙ってしまいます。しかし、私は、私の飼っているティムネ、ジングを含めて数多くのヨウムを知っていますが、かれらは人々が同じ部屋にいてもいなくてもおしゃべりをし、鳴き声を出します。別の部屋、いわゆる鳥部屋に住んでいるヨウムが、人間の仲間を自分のいるところに来させるためにコンタクトコールをする、ということがありえるのでしょうか?そういうわけで、私たちがそこへ行くとおしゃべりをやめてしまうのです、なぜなら仲間が呼び鳴きに応えてくれたからです。インターネットで検索しましたところ、1日のほとんどを別の鳥部屋ですごすオウムの大部分が、人が鳥部屋から出ていったときだけしゃべり、一方家族のいる部屋に住み、家族の行動に参加しているオウムは、人々がそこにいてもやはりおしゃべりをする、ということがわかりました。

アイリーン・ペパーバーグ博士によると、家族の部屋やリビングルームなどのような、人間の仲間がしょっちゅう訪れる場所に住んでいたヨウムは、人間の仲間の言葉を学習し、私たちの言葉で私たちとコミュニケーションを持ちました。別の部屋で私たちから離れて時間を過ごすオウムは、私たちの言葉を学ぶ機会がそれほどなく、言葉を口ごもるだけです。かれ女によれば、私たちと過ごす時間のたっぷりあるヨウムは、認識して言語を使う傾向がより強くなります。ペパーバーグ博士の研究は、ヨウムはビデオやオーディオテープから言語を学ぶのではなく、かれらが仲間同士の言葉を学ぶために、自然の群れで他の鳥たちと交流するのとほとんど同様に、人間のほうに向けて、人間と交流しなければならない、ということを提言するものです。しゃべる鳥もいれば、しゃべらない鳥もいるという一般論はおそらく、個々の鳥の能力という理由よりも、私たちが、ヨウムが本来持っている群れの行動について理解していない理由によるものでしょう。

カカトゥーがごく早い時期から、すなわち一人餌に切り替わり、環境に適合させるプロセスにおいて、自信をつけ、自由に遊び、群れにおける自分の“地位”を尊重することを教えてもらっていない場合、後になってしつこく叫びつづけるようになるかもしれません。野生のカカトゥーの組識はほとんど、若鳥がしばらく(数年になることもありますが)家族に残って、生き残り、食べ物を捜し、仲間との相互関係を持ち、階級における自分の役割を築くための大事な課題を学習する、というふうになっています。この最初の数年間は、家庭環境にある若い鳥が成長するうえで、きわめて決定的なポイントでもあり、この時期にかれらが学習する課題が、かれらの残された一生を築いていくための積み木となる行動なのです。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:31 | 海外レポート

一人餌になっていないヒナを買うのはやめましょう

はじめに
以下の文章は、初公開時 http://www.itsagreysworld.com/unweaned.htm(現在リンク切れ) に登録されていた英文エッセイの翻訳です。

一人餌になっていないヒナを買うのはやめましょう

ボビー・ブリンカー

このページは虹のかなたへ逝ってしまった、挿し餌ヒナたちに捧げます。

参考:テイラーとアシュレイについてのお話


一人餌になっていないヒナをなぜ売買すべきでないか。その理由には以下の内容が含まれます。

知識不足または不適切な衛生管理により、バクテリアや細菌性の炎症を生じる可能性がある。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
微妙または明らかに呈されている病気や苦痛の兆候や症状に、気づかない。 しかし購入者の大部分はこれを知らない。
一人餌への切り替えはトリにとってストレスがかかるもので、そういった時期における体験は、そのトリに一生のあいだ影響を及ぼす。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
やけどするほど熱いフォーミュラでも、ヒナは食べてしまう。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
一人餌に切り替え中のヒナは、目の前にエサが置かれていても、食べずに餓死することがある。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
水を飲むことを教えてから、初めて、ヒナは飲むようになる。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
挿し餌用フォーミュラの容器に記載された賞味期限を、購入前にチェックしなければならない。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
挿し餌ヒナのくちばしに圧力をかけると、くちばしが変形してしまう。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
不適切な方法で抱くと、ヒナの内臓を傷つけてしまう。しかし購入者の大部分はこれを知らない。
給餌用器具は、使用の都度、清掃して殺菌しなくてはならない。しかし購入者の大部分はこれを知らない。

この注意すべき点をあげたリストは、一人餌になっていないヒナを買ってしまったひとたちによる、何年にもおよぶ辛くて胸が痛むような経験から生まれたものです。

まだ挿し餌が必要なヒナなのにもかかわらず、挿し餌用フォーミュラを与えるのを止めてしまって、無理に一人餌に切り替えてしまうことも起こり得ます。この場合、自分で食べるようになるか、死んでしまうか、そのどちらかです。

一人餌に切り替える方法を熟知していない経験不足の購入者は、永遠にそのトリの一生に影響を与えてしまうのです。永遠に。

無理に一人餌に切り替えられてしまったヒナは、家から家へ、長くて悲しい旅をすることになります。そして、家を移るたびに、コンパニオン・アニマルのなかでも最もすばらしいペットとしての本来能力を失ってゆくのです。

一人餌への切替方法が不適切だったヒナは、誤った学習をしてしまいます。まだ挿し餌が必要なのにもかかわらず、生きるためには無理やり一人餌にならざるを得ない時期に、信頼、愛情、安心、絆といった事について、トリは深刻な影響をうけます。


本件を激情を呼びおこすような問題にしてしまうのは、「一人餌 vs 挿し餌」に関連した論争では有りません。誰かのヒナの命がかかっているからです。

ひとりのブリーダとして、どんなことが起こりうるか、私は知っています。充分な食物を与えられられず発育が阻害されたヒナたち。生後8ケ月になってから一人餌に切り替わったヒナたち。そのう火傷、バクテリアや細菌性の炎症、長く買い手がつかない、食物トラウマなどの苦難を経験したヒナたち。こういった例はきりがありません。

ひとり餌になりはじめる時期には、年齢・機会・発達といった枠があります。これは経験豊かなブリーダや挿し餌者はよく理解していることです。でも、しかし一人餌になっていないヒナを購入するひとたちの大部分は知らないのです。

それに加えて、一人餌になっていないヒナには売り手による保障がついていませんから、買い手は大変なリスクを負担しています。そもそも保障がつく筈がありません。

ヒナが何らかのトラウマを既に負ってしまっているのかどうか判断できませんし、購入者による衛生管理状態もわかりませんし、一定の年齢にならないと予防接種が出来ませんし、生後5週または6週間経たないとPBFD検査が出来ませんから。


一人餌になっていないヒナが健康であるかどうか、どうして購入者が解かり得るのでしょうか。購入者にとって、莫大な金銭的賭けであり、感情の賭けです。 一人餌への切り替え、社会性を持たせることは、こういった分野に経験ある人たちに任せるのが一番です。この2つの両方ともが、トリの人との関わり合いについて、そのトリとって、その一生のあいだ影響を与えるのです。

挿し餌をする人にだけ馴れやすいとか、挿し餌をする人にしか馴れない、といった神話(都市伝説)があります。しかしながら、2人、3人、4人、5人、6人目の手を経たトリはどうでしょうか。そういったトリは誰を愛するようになるでしょうか? 挿し餌をした人だけですか? いいえ、違うでしょう。

経験豊かでトリを愛するブリーダの手に任せれば、まずうまくゆくことでしょう。経験豊かでトリを愛するブリーダの手によって、そのブリーダ慎重に選んだ家庭に、ヒナは住むことになるでしょう。

しつけが良くて、物分かりがよく、人を信じ、よく馴れたトリは、永久に家族の一員として、愛され親密に過ごすことでしょう。これは、あなたのヒナとすべてのヒナについての、私の願いです。

Don't buy unweaned babies
(TSUBASA初公開:2000年)
無断転載・掲載厳禁

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:28 | 海外レポート

天使がくれた感動

はじめに
以下文章は http://www.toolady.com/articles/touchedbyangel.htm に登録されているエッセイの翻訳です。本文はペットバードレポート誌に掲載された記事を著者の許可を得て再掲するものです。

Touched by an Angel
(天使がくれた感動)

Sam Foster(サム・フォスター)

ピンク色をした天使... まさに彼女はそうでした。彼女は私たちの心に喜びを運び、我が家に笑いを与え、そしてペットバードとの関わり合いについて私たちの考え方を永遠に変えてしまったのでした。

インカの愛情と信頼は私たちに感動を与えてくれました。永久に私たちは心にとどめてゆきます。彼女は惨事や絶望という事態すら予想しなかった嬉しい結果に終わることもあるのだと教えてくれました。

クルマサカオウムについて、そのペットとしての可能性に関して以前からいろいろな意見があります。この極めて特別な生物については、たくさんの人を魅了するような特徴があまり無いというのが一般的な意見のようです。

神経質で怯えやすいとか、白色系オウムと比較するとあまり賢くないとか、あまり愛情深くはないといった理由によりペットとしてはあまり適格ではないとか、そういった記述を見かけたことがあります。たぶん私たちの元に居た小さな天使は、その例外だったのかもしれません。

もしその通りだとしたら、運命がこの素晴らしいトリのお世話係りとして私たちを選んでくれたことを本当に感謝しています。インカが私たちの生き方にどんな影響をもたらしたか、お話をしたいと思います。


友人がブリーディング時期をむかえたクルマサカのオスの成鳥を飼っていて、私はその友人のためにメスの成鳥を探していました。この美しいオウムは原産地のオーストラリアでさえ飼われている数が少なく、また野生の個体を捕まえるのは現在は禁止されています。

あちこち電話したところ、南オーストラリアでブリーダをしている人に紹介されました。その人のところには最近ヒナ1羽を孵したばかりのペアのうちオスが落鳥しメスが残っていました。

オスの解剖をしましたが特段の問題箇所はみつからず、また母鳥とヒナは元気でした。この飼い主は残されたメスのために別のオスを探すつもりはなく、メスを買いたいという希望者がみつかり喜んでいました。


ケアンズに向けてメス鳥の輸送準備が終わったときに、ヒナの方も欲しいかどうか尋ねられました。どうやらオスが落鳥した後にメスが定期的な給餌を放棄してしまい、飼い主が一日に2~3回ほど家に連れてきてスプーンで給餌しては禽舎に戻していたようでした。既に生後14週間が経っていて、攻撃的ではないにせよ、人工育雛されたという状態では無いようでした。

そのときは、既に私の元にはクルマサカの若いペアがおり、ブリーディング用に飼っている鳥達を増やすつもりはありませんでした。その飼い主と長々と話した末、飼い主はこのヒナに全然興味が無いことが解り、300豪州ドルで買うことにしました。私としては、まずこの若鳥をかかりつけの獣医に健康診断してもらって、そして一人餌になって人や他のトリに馴れてきてから、別の飼い主を探そうと考えていました。


クルマサカ2羽はアデレード空港まで車で2時間、シドニーまで飛行機、長い待ち時間を経て北オーストラリアまで飛行機で移動。こちらの空港に到着したときはこの難行でうけたストレスでいっぱいの様子でした。

ただちにメスを友人に届け、キャリアーの中で大きな声で威嚇して鳴く美しいピンク色のヒナと長旅最後の45分を車で家へむかいました。ヒナはキャリーに入れられて大きな声で威嚇していました。その時私は彼女をインカと呼ぶことにしました。翼を広げて黄色と明るいオレンジ色をしたりっぱな冠羽でディスプレイしている姿は、古代インカインディアンの絵を思い起こさせたからです。


家に到着し、彼女を出してみるとシラミだらけになっているのが解りました。この不快な邪魔者を払い、彼女のくちばし、指先、目、鼻などをチェックしたのち、検疫用の仮ケージに入れました。


彼女はとても用心深く、私たちの動きをひとつひとつ観察し、エサや水を与えるときにはシュッシュッと威嚇しました。その夜は早めにケージにカバーをしました。彼女は疲れきっていて、この段階では何よりも眠りが必要だったからです。


翌朝になっても、あまり食べてくれなかったため、かかりつけの獣医に出来るだけ早く予約を入れることにしました。

その日は何度もケージの扉をあけて、優しく声をかけケージから出てくるように促しました。彼女は出てきませんでしたが、威嚇しなくなり、彼女にとっての新しい環境により興味を示すようになってきたようでした。

午後になり悲鳴が聞こえたので見てみると、右翼の一部がケージの縦格子の間に捉えられていました。彼女はケージの隅から引っ張ろうとしていましたが、翼の外側先の方にある初列風切のうちいちばん端の2枚が針金にひっかかっていました。


夫がケージの扉をあけて、ケージの内側から優しく彼女を持ち上げ、翼を外してあげました。彼女は止まり木に登りましたが、右の翼が少し下がっていました。言うまでもなく私たちはとても心配しました。

午後と夕方の間じゅう、ずっと彼女を注意して見守っていましたが、そうしているうちに翼の位置が元に戻ったので安心しました。

夕食後、彼女をケージから出して翼の状態をよく見ることにしました。タオルで背中部分と胴を優しく包み抱かせてくれたときは、嬉しく思いました。彼女をカゴの横の床に降ろすと、両翼をもちあげ、冠羽をたてて、めいっぱいの金切り声をあげて、ばたばたと反対側に飛んで鉢植植物の陰に隠れようとしました。


夫がこの若鳥を拾い上げ、私に手渡してくれました。インカを膝に乗せてみると、彼女の翼の下に何やら暖かいべたべたした物に触れました。「きゃあ、出血してるわ!」夫は私がそう叫びだしたと言っています。

私がただ覚えているのは、それから数時間というものは悪夢のようだったことです。私たちは翼を持ち上げて出血箇所を確認しました。翼と身体の境目のところにできた穴から血が吹き出して、骨が身体本体からとびだしていました。

夫がタオルをつかんでインカを包み胸に抱きながら、優しく患部圧迫を始めました。私はいそいで電話に走り主治医に電話したところ、夜の7時半だというのに未だオフィスにいるということで安堵しました。トリに緊急事態が発生したと告げただけで、すぐ連れてくるように言われました。


曲がりくねった山道の2車線道路で、普段なら車で30分かかるところを、私の運転で20分で到着しました。インカは暗い車内で夫の膝に静かに乗り、夫は彼女の顔をなでながら良くなるからねと声をかけていました。

叫び声も、もがくこともなく、まったく動くことはありませんでした。大きくて暗い二つの瞳が、まるで「なぜ?」と問うかのように、夫の顔を見つめていました。

獣医は急いで彼女を診察し、ただちに緊急手術をすると告げました。麻酔から覚めるまで待ちたかったのですが、家にさし餌が必要なヒナ達もいましたし、医者も手術に何時間かかるか解らないと言っていました。私たちは無言のまま車で家に戻りました。

彼女の小さな身体は長旅でうけたストレスで弱っているうえ大量に出血してしまい、とても重篤な状態であることは解っていました。私は静かに祈りつつ、もしインカが助かるなら決して手放すまいと思いました。


長くて永遠に続くのではないかと思われた時間が過ぎ、電話が1時間半後に鳴りました。医者は骨折箇所に金属のピンを設置して傷口を縫合したと教えてくれました。彼女はとても弱っているけれども、もし朝まで持ちこたえたら、完全に治る可能性があると言われました。

私たちは翌日の午前8時ちょうどに病院に戻り、手術室に通されました。インカは、ヒートランプの隣に置かれた小さなケージの隅にある止まり木にとまっていました。なんて可哀相な光景でしょう。

輸送用の小さなケージに押し込まれていたせいで彼女は汚れていて、前夜の傷のせいで羽毛には血液の染みがあり、その顔には「次は何が起こるの?」という表情が浮かんでいました。


獣医は翼のX線写真を示して、複雑骨折した箇所は翼の付け根付近であり身体本体の内側に近い箇所だったことを知り、私たちはとても驚きました。

ケージに引っかかったときに怪我をしたのではないかと考えましたが、私たちが見たかぎりは翼をひねってしまった様子は無かったですし、すぐに外してあげることが出来ましたから、それは疑わしいと思いました。

他に考えられる原因は2つしかなく、輸送当日の早朝に捕まえられて箱に入れられた際に怪我をしたか、移動中の小さい箱の中で怪我をしたかでした。しかし原因は解かりようがありません。


この怯えているクルマサカのヒナをタオル地で中張りしたダンボール箱に入れて、一緒に車で帰路につきました。インカを箱に入れたままにし、その日はずっと眠っていました。

午後四時に獣医から渡された抗生物質剤の注射をし、スプーンをつかってフォーミュラを少し食べさせることが出来ました。彼女がとても弱って無力に見えて、彼女を抱きながら静かに泣きました。助かってくれるかしらと思いながら。


その答えは、翌日の夜明けに解りました。私達は目覚め、インカも目をぱっちりと開けて目覚めているのが解りました。

もう一度、フォーミュラを少し食べさせて、発芽させたシードを与えてみました。午前中それをつついていましたが、まだ疲れている様子だったので、箱の一部を覆ったままにして引続き休めるようにしておきました。

昼間になり箱に近づいてインカの様子を見ようとしたら、突然、驚くことがありました。私は飛び上がり、夫に向かって叫びだしました「彼女が噛んだわ!強く噛んだわ!」。

この大切なヒナが確実に良くなってきているので私は有頂天になりました。私たち夫婦のどちらかをインカが噛んだのはこのときが初めてであり、このとき以外は二度と噛むことはありませんでした。


暖めたフォーミュラをスプーンで口元に持ってゆくと、インカは頭を後ろにそらせて食べ物に向かってきて、頭を上下に動かしました。怪我を負った私たちのヒナは、実に空腹だったのです。

何口か食べると、何分間か抱っこさせて顔をなでさせてくれた後、ダンボール箱の仮のおうちに戻りました。1時間してから様子を見ると、箱の端から端に向かって生野菜を放っていました。自分で食べていたのです(少なくとも遊んではいました)。


その日の午後、再び注射をしてからインカはもう少しフォーミュラを食べました。他のさし餌ヒナたちに食べさせて安全に「おやすみ」させてから、再び、あの小さい仔のところに行ってやさしく抱きあげ、今後何年かの間インカと私の双方にとって寝る前に必ず行うお約束事となろうことを始めました。

このヒナを胸に抱いたまま私は安楽イスにもたれ、彼女はくちばしを伸ばしてきて私の下くちびるを優しく引っ張りました。そしてインカはリラックスし、頭を私の首にくっつけてきて、2分後にはすぐ眠ってしまうのでした。夫が私たちを毛布で包み、私たちは身動きもせずイスで1時間以上も眠りました。


翌朝、夜明けの直前に、インカがくちばしを箱の壁にこすりつける音で私は目覚めました。私たちのベッドのすぐ隣が彼女の定位置となっていました。


私は乗り出して彼女をベッドの上に持ち上げました。彼女は首を伸ばして私の下くちびるにキスをしてくれて、それからごはんをねだる声だしました。

フォーミュラを少し食べてから、彼女は私の腕に上り胸元に来て、私の顔のほうに触れようとしました。顔をかがめると、私たちの可愛い天使は、この上なく優しく、私のまつ毛にプリーニングをはじめました。


箱に戻るとインカはすぐに水に浸したシードを食べだしました。まだ弱ってはいましたものの、私たちが新しく迎えたこのトリが、ようやく回復への道をたどっていることが解りました。

その朝、初めてインカの写真を撮りました。本当に可哀相な姿をしていました。輸送用の箱に長く居たために尾羽と腹は汚れていて、右半身は血液と手術で使われた消毒液で赤く染まり、小さな身体に生えている羽毛のすべてがボサボサして見えました。この素晴らしい生物の表面はみすぼらしく見えても、その底は、生きようとする強い意志で覆われていました。


インカは明るく輝く瞳で私たちを見上げ、頭を少し片方にかしげ、そしてとても低い音で喉を鳴らしながら私たちの顔をプリーニングしようと伸びてきたときに、愛情と知性がこの小さなトリから発散されているのを感じ取ることが出来ました。インカは苦痛から生き延びられるように助けてくれたのだと、私達に感謝してくれているのが何となく解りました。


時が経つとともにインカは回復し、個性も出てきました。翼からピンを外す時期になったので獣医の事務所に行きました。インカは、パニックを起こすことなく、獣医の腕にのぼり彼の顔をプリーニングしだしたので皆びっくりしました。

その日以来、車にインカを乗せて移動して彼の事務所近くを通るときは、先生にご挨拶するため事務所に立ち寄らなくてはならなくなりました。いつでもOKのご招待を受けたのです。インカは暖かく、優しく接してくれるする人には、自ら喜んでその人のところに行くのです。


インカが私たちの家族に加わったのは素敵なことでした。しかしながら他のペットのオウムたちとは仲良しにはなりませんでした。インカは「ママ」の特別な仔だったのです。

彼女が私たちと過ごした時間は言葉にできないほど特別なものです。毎日がインカにとって楽しい出来事であり、最も満ち足りた人生を過ごしたのです。とても幼い頃に失われてしまいそうになった命だったせいしれません。


毎朝いちばんにインカは、私たちのベッドの隣に置いてある就寝用カゴから出て、カバーの下からよじのぼって「ママ」に抱っこしてもらいに来ました。昼の間は、他のトリ兄弟姉妹と一緒にトリ部屋で昼用ケージに入って過ごしたり、私たちに抱っこしてもらったり一緒に遊んだりしました。

私がヒナにさし餌をしていたり、ヒトやトリのために食事支度をしていたり、読書していたり、電話で話をしていたり、テレビを見たりしていたり、私がそんなことをしていようと、インカは私と一緒に居るだけで完全に満足しているようでした。

彼女は私の安楽イスの肘掛けの上にとまって、その堂々とした冠羽をプリーニングして欲しがりました。私が手を休めようとすると、くちばしを伸ばして私の手を持ち上げ、指の下に頭をくぐらせ、あの美しく微笑む顔で私を見上げるのです。どうして断ることができるでしょうか。


居間に古い敷物をしいたところ、インカは遊び場として受け入れました。おもちゃで一杯になっている柳細工のバスケットを与えたら、彼女はバスケットの端に止まり、頭を立てて何か特別なものが見つかるまで覗き込みました。そしてバスケットにはい下りてその宝物を取り出し、バスケットの上にそろそろと戻ってとまり、そのおもちゃを足で握り、調べたり壊したりするのでした。


ときおりインカは遊んでいるうちに全く手がつけられない状態になることがありました。特段の理由も無いのに冠羽を立てて翼を広げ、小さな円を描くようにクルクルと回り出しました。まるで犬が自分のしっぽを追いかけているかのように。

彼女のこの行動がみなさんの目にうかびやすいように、楽しんでもらえるように、私たちの家について説明します。オーストラリア北部は、南国の気候のため、昼の間はドアを開け放しで網戸は張っていません。

インカがクルクル廻り出すと、まるでこまが廻るように、横の方にも動き出しました。何度かは、回転が早すぎてしまって、彼女(または私たち)が何が起きたか気づく前に外のベランダに出てしまい、さらにそこから地面に落ちて、インカは突然に止まりました。インカは頭を上げて辺りを見回し「いったい何がおきたの?」と言うかのようでした。


ある夕べのこと、夫と私が台所で夕食の支度をしていて、インカは居間で遊んでいました。インカからは私たちの姿を見ることは出来ましたが、充分に近い距離ではないと感じたのだと思います。階段を3段よじのぼり、私たちが立っている場所までわざわざ歩いてきました。

私は彼女を見て言いました。「インカ、今は抱き上げてあげられないの、私は両手が汚れているから。パパはストーブでお料理しているし。」彼女の顔にうかんだ当惑の表情を、私は決して忘れないでしょう。そして彼女は戸棚の隅のところまでずっと歩いてゆき、顔を戸におしつけたまま立っていました。まるで学校で「隅で立っていなさい」と命じられた子供のように。

数分たつと、彼女は片足を持ち上げて、両目を閉じました。この時から、私たち二人が台所にいるときに注意を引きたくなると、いつでもこういった事をしたのでした。


就寝時間は午後7時ぴったりで、インカは夏でも冬でも時間どおりに寝ました。これは彼女が決めたことです。いつも6時ごろに私たちと一緒に夕食をとり、6時半までにはソファーで夫か私に抱かれながらくちばしをゴリゴリこすり始めました。

無礼にも誰かが何かの理由で時計を気にしていないと、きっかり午後7時に、彼女は6つの階段を上がって寝室のほうに歩いて行くのでした。寝室のドア近くの床のうえに立って待ち、私たちのどちらかが彼女を抱き上げて怠慢な両親であることを存分にお詫びして、無事に寝場所に入れてもらうのでした。


インカが私たちのところにくる前に、私たちはオーストラリアのオウムを既に5年間育ててきましたが、オウムが有する賢さと感情の深さ、そしてヒトを受容することについて、ずっと驚嘆させられてきました。今でも驚嘆しつづけています。

インカは私たちにとって新しい1小節であり、希有で特別な生きものとの交流についてその重要性というよりむしろ必要性を彼女が肯定的に教えてくれました。私たちが新しい挑戦を受入れ、生き方と心を新しい経験にオープンにすれば... そうすれば天使が感動を与えてくれるかもしれません。

(TSUBASA初公開:2000年)
無断転載・掲載厳禁

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:26 | 海外レポート

挿し餌について

はじめに
挿し餌に関しては賛否両論があると思います。以下のレポートは実際にあった悲しい出来事です。私も似たような経験があります。現在体験したことをまとめていますので、後日レポートしたいと思います。(松本)

挿し餌について

マイケル・ダウテル

テイラー
私の生後18週になるヨウムのテイラーは、突然、私の腕の中で亡くなりました。可愛い子、安らかに眠って。私たちが約1ヶ月前にこの小さな宝物を手に入れたとき、初めての健康診断でバクテリアが出ていることが発覚したので獣医師に指示されたように直ちに抗生物質の投与を始めました。

テイラーはこの治療に順調に反応しているように見られましたし、特に問題になるような症状も見うけられませんでした。反対に、彼をペットストアで見た時の様子に比べるともっと健康的に見えました。

彼を家に連れて帰ってから1週間後、私は注射器で彼にフォーミュラを給餌したのですが、そのフォーミュラが熱すぎたために彼のソノウに火傷の穴を作ってしまいました。

雛の挿し餌をするのは今回が初めての経験で、私たちはただ単に何も知らなかったのです。すぐに治療をし、2~3日後には火傷の穴も縫われ、他に目につく問題もありませんでした。

傷口も綺麗に閉じ、膨張したり、問題になるような症状も見られず、家族にも馴れて幸せで健康な鳥に見えました。


今朝、彼は食欲がなく、少し無気力に見えました。これは私たちが昨夜遅くまでテレビを見ていたので、テイラーはいつものように睡眠時間が取れなかったのが原因ではないかと考えました。少し食べ、自分の止まり木に戻り、朝の居眠りの準備をしているようでした。

私たちは雑用を済ませるために、数時間家を留守しましたが、私たちが戻ったとき、テイラーはケージの底で寝ているかのように見えました。しかし彼は全く不活発で、いつになく静かだっため獣医師に電話をかけました。テイラーをケージから出すとき、私たちの留守中に彼が吐いたものが眼に入りました。

獣医師はテイラーを連れてくるように指示し、私たちもそうし、獣医師は血液のサンプルを取り、安定させるために抗生物質の注射を打ちました。獣医師の指示通り、彼を暖めて安静にしていました。テイラーの体重は私たちが給餌を止めてから約1週間で350gから314gに落ちてしまいました。

私のシャツにすり寄り、頭を私の首もとにうずめ、暖を取るためにタオルをかけられた彼を家に連れて帰りました。家に着いたとき、妻は犬に餌を与え、私はそのままの状態で椅子に座わりました。

テイラーが身体を動かしたので妻と交代しようと思い私の胸から彼を離そうとしたところ、彼はバランスが掴めず、数秒間私の手の中でよろめき、その後頭ががくりと下がり、亡くなりました。


私は私たちが彼にした事、又はしなかったこと、が彼を死に至らしめたのかどうかが知りたいと思っています。私たちの家や心に他のヨウムを迎えることはできますが、まず最初にテイラーの死から必要な事を学ぼうと思います。それから情報を集め、次にどこから鳥を迎入れるか注意深く、慎重になろうと思います。

こんなに悲しい話を皆さんと分かち合うのは辛いことですが、これを書くことによりテイラーの死を受け入れることができそうです。 聞いて下さり、ありがとう。私たちのためにも皆さんの鳥におやすみのキスをしてあげてください。


アシュリー
テイラーの悲惨な体験と、不必要に苦悩を強いられた他の鳥たちが、私のこの問題に対する情熱を語らせる気にしました。

彼女の名前はアシュリー。生後10週のヨウムの雛で、私の無知と冷淡で、無責任な倫理を持った繁殖家がこの仔を殺してしまったのです。これは数年前の事ですが、この可愛く、無力の仔を2週間も苦しませていたという事実が私を今でも苦しめます。

私たちがコンパニオンとしてのパロットにのめり込んだのは、オカメインコとトガリオインコを救出し、これらの鳥と暮らす愛情と喜びに目覚めてからです。それから地元のバードフェアに行くようになりました。神様、バードフェアには危険が溢れかえっている事を知らずに行っている人たちをどうかお守り下さい。


一目で私の心を奪い、購入したいと思わせた生後6週間になるアシュリーに出会ったのはバードフェアでした。

ジョシーも仕事を持ち、私もよく出張していますので、後4週間待ち、挿し餌が1日2回になってから家に迎えることにしました。一人餌になるまで挿し餌をしてあげると鳥との絆が強くなると繁殖家に言われました。今では私も賢くなりましたから、もちろんこれが利益のみを求めての発言だとわかります。

アシュリーを家に連れて帰る前に1回だけ挿し餌のレッスンのために繁殖家を訪ねましたが、それはどうやってフォーミュラを混ぜるか、どうやって食べさせるか、を見せてくれただけで、挿し餌は1回しかさせてくれませんでした。

温度計の話は出ませんでしたし、ソノウに関する問題や体重の計量の必要性は全く話に出てきませんでした。フォーミュラの混ぜ方、腕で温度を計り、注射器で餌を与えるという説明に留まりました。後に私は、このサイズや年齢の鳥に注射器で餌を与えることが嫌いになりました。


私たちはこの喜びの種を家に連れて帰り、挿し餌を始めました。私は非常に嬉しく、自分で挿し餌をしたがりました。繁殖家で見たものと同じような濃さのフォーミュラで、私の腕に熱すぎない、という指示に従って。

アシュリーは少し食べ、止まり、また少し食べ、そして少し吐き戻しました。繁殖家との電話で、これは挿し餌の過程でよく見られるから大丈夫だ、と納得させられました。ですから私たちは挿し餌を続けたのです。

アシュリーはフォーミュラをだんだん食べなくなりましたが、1日2回の挿し餌ということもあり私たちは、アシュリーは自分で一人餌になろうと努力しているものと思っていました。

アシュリーはそれほど行動的ではなく、いつもケージの底のほうにいました。私たちは雛を飼ったことがなかったので、きっと一人餌になるまではこんな調子なんだと思い、大して心配することはありませんでした。

アシュリーは毛布に包まり私が静かに話しかけるのを首元にすり寄り、可愛らしく聞いていました。私が撫ぜてあげると静かになり、それが私を更に虜にしました。ケージにいる時はたくさん甘えた声を出しましたが、私たちは、それはただケージの外に出たいためにしていることだ、彼女はまだ雛だからこれは雛特有なんだ、と思っていました。


この状態が2週間続き、アシュリーはだんだんフォーミュラを食べなくなり、もっとたくさん吐き戻しをするようになりました。彼女のケージに入れてあげていた他の多くの餌も食べられていなかったことには私は気付きもしませんでした。

更に、私たちはアシュリーの体重を量らないといけないことを知らず、彼女の体重が急激に減っていることも知りませんでした。その上、私たちはアシュリーが食べるより多くの量を吐き戻していた、ということにも気付かなかったですし、糞から鳥の状態がわかることも知らなかったのです。糞の状態や色も悪かったのです。雛を飼ったのはアシュリーが初めてで、私たちは繁殖家に相談していたのです。

私たちの知識とはこの期間に何度か電話をした繁殖家から教えてもらったものだけでした。「大丈夫ですよ。彼女は元気になります。新しい環境に慣れようとしてるんですよ、等など。」

亡くなる前夜、彼女はケージの底にうつむいてほとんど動かなくなり、糞は黄色く、形は全くありませんでした。


次の日、私は開院前に病院へいきました。それまでにアシュリーは完全に弱っていましたが、呼吸をしていました。獣医師は彼女を一目見るなり私の腕から彼女を奪い、診療室へ連れて行きました。

彼女の状態を心配しながら1時間ほど待ちました。獣医師が診療室から出てきて、その表情からすぐ何かが起こったということがわかりました。私はまだ心の準備が出来きておらず、聞きたくないことを聞かされました。

アシュリーを安定させようと治療をしている間に彼女は亡くなったのです。私は泣きました。私が少し落ち着いたところで、獣医師は時間を取り、私が与えていたフォーミュラの温度がどうであったかを聞きました。私はどのようにしてフォーミュラの温度を計っていたか説明すると、きちんと温度計を使っていたらよかったのに、と彼女は言いました。

解剖をして死因を調べましょうかと言われましたが、アシュリーの症状はソノウ火傷とそれが原因の併発症のものでした。今思えば解剖してもらったほうがよかったのですが、私は解剖を断りました。私がやりたかったことはアシュリーを家に連れて帰り、埋葬し、もう少し悲しみにくれることでした。アシュリーを埋葬し、彼女の名前を書いた板を建ててあげました。


死因解剖は行われませんでしたが、私が熱すぎるフォーミュラを与えたために彼女を殺してしまったことは確かです。

その時は気付きませんでしたが、私は痛みに耐えることができるため、熱の温度を正確に感じることができなかったのです。私が暖かいと思うことは、一般的には熱いのかもしれません。

この出来事の少し後、私はデジタル温度計を購入し、アシュリーのために作ったようにフォーミュラを作り、彼女に食べさせていた時と同じように腕にフォーミュラを付けて温度を計りました。温度計は華氏118度(摂氏約48度)を示していました。

おわかりですよね。私は2週間もの間、私の無知からこの小さな無力な命をゆっくりと苦しめていたのです。

ケージの中で甘えた声を出していたのは、私が彼女を苦しめている間中彼女は空腹で死にそうだったからでしょう。 私の首もとに静かにすり寄っていたのは、助けを求めていたためで、私はその声を聞いていなかったのです。

アシュリーは、私がこの問題に対して情熱的になってしまう原因なのです。

(初公開:2000年)
無断転載・掲載厳禁

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:25 | 海外レポート

(2)ポケットいっぱいの喜び@ミドリインコの仲間たち

3.ブロトゲリス属の種類
次にブロトゲリス属の種類について説明します。ここに書かれている体重は平均です。性別や個体によりこれより大きい鳥もいれば小さいのもいます。雄の成鳥は時に少し大きく見えます。

(1)ミドリインコ

約17cmのミドリインコはトビーパラキートやビービーパロットとして知られています。この種類は本当のビービーパロットです。58グラムという小体重で、体色は緑、喉元と胸と腹部と羽根の内側が薄緑です。小翼羽と尾羽根は少しブルーがかっています。頭部、背中の下部、尾、腿、尾の内側と小翼羽に薄い青が入っています。肩部分には銅色の斑があります。鮮明で小さな斑点が下嘴にあり、この鳥の名前にもなっています。羽の下の雨覆羽は黄色です。眼はダークブラウンで嘴は象牙色で足は肌色です。雄と雌の区別はつきません。亜種は1種類います。顎のオレンジ色が少し薄いものです。幼鳥は成鳥に似ています。

ミドリインコはメキシコ、コロンビアとベネズエラが原産地です。私たちは何年か前に少数のミドリインコを幸運にも輸入することができました。それから何千羽という単位でアメリカに野生の鳥がペット用として輸入されるようになってきました。簡単に馴らす事ができ、いいペットになります。

(2)キンバネミドリインコ

このしっかりした約16cmの鳥は深い緑色をしており、背中と羽根の色はもっと深くなっています。頭部は前部が茶色っぽく薄らと青い斑があります。雨覆羽は鮮やかなオレンジ色をしています。顎は薄くオレンジ・茶色があり、嘴は象牙色です。足は薄い黄色・茶です。

キンバネミドリインコには色やサイズの違う4種類の亜種がいます。平均体重は65グラムです。4種類の亜種はB. c. chrysosema, B. c. solimoensis, B. c. tenuifrons とB. c. tuiparaです。

(3)ソデジロインコ

約23cmのソデジロインコは時々キソデインコとかYellow-winged(ソデキイロインコ?)を示します。体重は約65グラムで体色はオリーブグリーンです。眼の周りと額と頬の上部が青っぽくなっています。風切羽の先は青緑から白となっています。雨覆羽は黄色です。羽根を閉じている時は白い部分は見えず黄色い部分しか見えません。足はピンクがかったグレーで嘴は象牙色です。外見で性別は判断できません。幼鳥と成鳥の体色は似ています。

純血のソデジロインコは顔の嘴と眼の部分に毛が生えていないため、老鳥のように見えます。現在は亜種であるキソデインコと繁殖されているハイブリッドが多いためほとんどのソデジロインコの顔に毛が生えています。

挿し餌で育雛されたペットだけを見るとソデジロインコの性格はワタボウシミドリインコに良く似ていると思います。最近これらの鳥がペットショップで手ごろな値段で売られているのを見ます。フロリダとカルフォルニアに多いようです。もしこの種類の繁殖を考えている人がいるのならば今が一番よいでしょう。数が少なくなり値段が上がる前に。

(4)キソデミドリンコ

キソデミドリンコは22cmで60グラムのソデジロインコの亜種です。私がこの2種類を分けたのはサイズ、色と性格が違うからです。両方ともキソデインコと呼ばれていますし、間違ってビービーパロットと考えている人も大勢います。

この種はソデジロインコよりも少し小柄です。体色はソデジロインコよりも明るい緑で青りんごのようです。ソデジロインコのように毛が無い部分はなく、顔には完全に毛がはえています。羽は少し青がかっています。鮮明なレモンイエローの斑点が雨覆羽を目立たせている、この名前がついています。羽根には白い部分がありません。この亜種より少し体長の大きい亜種が1種類います。

(5)ワタボウシミドリインコ

この20cmで54グラムの鳥はワタボウシミドリインコ、ポケットパロットとして知られています。ワタボウシミドリインコはエクアドルの東部の狭い地域とペルーの北東に棲息しています。羽根の内側にある鮮明なオレンジ色により他の種類と簡単に見分けがつきます。羽根を閉じている状態だと肩の部分から少しオレンジ色が見えます。

体色は明るい緑。顎、額と顔の側面が薄い灰色で、ここに名前の由来があります。頭部と雨覆羽と風切羽が青っぽくなっています。眼はダークブラウンで足がピンクっぽく嘴は象牙色です。

雄も雌も色やサイズに違いがありません。外見では幼鳥も成鳥も見分けがつきませんが幼鳥の嘴は黒がかっています。この黒色は数ヶ月残りますが成鳥になるにしたがい象牙色となります。

(6)キボウシミドリインコ

キボウシミドリインコはとても魅力的な18cm、58グラムの鳥です。体色は鮮明な緑で、胸と腹部と羽根の内側と背中の下部と尾羽の下部が薄い黄色がかった緑です。風切羽は青がかっており雨覆羽は明るい青です。明るい黄色部分が額にありキビタイボウシのミニチュア版のようです。嘴は栗色です。眼は鮮やかな黄金色で真っ黒な瞳を引き立たせています。

色やサイズで性別は判断できません。幼鳥は成鳥と外見では変わりませんが眼が濃いです。亜種は黄色の縞が眼の後方にあります。

(7)アマゾンミドリインコ

この18cmのインコはオリーブグリーンで背中と羽根のグリーンが少し濃くなっています。額と首筋が青っぽくなっています。顎にオレンジの斑があります。雨覆羽と風切羽は鮮明なコバルトブルーで、これが名前の由来となっています。上嘴は象牙色で先端にいくほど黒くなっています。眼はダークブラウンで足は茶色がかったピンクです。雄と雌はよく似ており体重は約65グラムあります。幼鳥は成鳥と外見では変わりません。色が少し違う亜種が2種類います。

この種類をペットとして飼っている人をたくさん知っていますが、ペットとして最高でおしゃべりを学ぶと言います。私はこの種類が大好きです。自分で挿し餌をした鳥を繁殖用として飼っていますが今でも彼らに噛まれる事無くケージに手を入れて抱える事ができます。彼らは大人しく可愛いままでいます。この種類は繁殖用としてとても優れておりたいてい毎年卵を産みます。他の種類は1年や数年卵を孵さないこともあります。

(8)オナガミドリンコ

この約22cmの鳥は緑で額と頬と腹部が黄色っぽくなっています。風切羽と尾羽の内部が青くなっています。

この種類は原産地にはたくさんいますがアメリカには数羽しかいません。原産地のブラジルの厳しい輸出規制のため、アメリカにいるオナガミドリンコは全て密輸されたものです。最近アメリカ政府は密輸された数羽のオナガミドリンコを没収したと聞きました。しかし1羽以外はすべて死亡してしまい、私の知っている限り繁殖用として飼われているペアはアメリカにはいないでしょう。

(9)ハイブリッド

次のハイブリッドが繁殖されており、野生にも確認されています。

・キソデインコとソデジロインコ
・ワタボウシミドリインコとミドリインコ
・ミドリインコとアマゾンミドリインコ
・ワタボウシミドリインコとミソデインコ

もちろんここに挙げた以外の掛け合わせもあると思いますがこれらは私が今までに見たものです。繁殖するのならば同じ種類で繁殖をするのがいちばんいいでしょう。


4.禽舎
ブロトゲリス属のケージはオカメインコ用で充分です。ケージのバーの間隔は狭くなければいけません。あまり間隔が大きいと鳥の頭が挟まってしまうことがあります。ワタボウシ緑インコには直径約1cm~0.5cmの太さのバーを使ってください。(これより大きいものや小さいものは足の問題の原因になります)天然の止まり木は登ったり噛んだりするのに最適です。自分で止まり木を作る場合は寄生虫がいないか、鳥にとって毒ではないか注意してください。

ブロトゲリスはおやつがあり安全なおもちゃがある広い場所で遊ぶ事が大好きです。同じおもちゃで鳥を退屈させないように2~3日周期でおもちゃを変えてあげてください。ケージの外に出した時はきちんと監視してください。ブロトゲリスはやんちゃで歩き回るし、家具などを壊したり鳥自身も危険な目に遭う事があります。ブロトゲリスは子供と思って接すれば問題ないでしょう。


5.必要な食餌
健康で強い鳥になるにはバランスのとれた食餌を与えなければなりません。私は自分の鳥たちにバラエティに富んだ食餌を与えます。私はブロトゲリスにパラキートミックス、サフラワーシード、中位のサンフラワーシードをあげています。もっと手軽な餌をお求めであればオカメインコ用のシードミックスで問題はありません。

ブロトゲリス属の餌の食べ方ですが個体により様々です。例えば1羽のワタボウシミドリインコはパラキートシードだけを食べますがもう1羽はほとんどサンフラワーシードを、更にもう1羽は色んな種類のシードを食べます。混合飼料のペレットを与えてもいいです。

しっかり洗ったフルーツや野菜をあげてください。鳥はフルーツや野菜のような柔らかい食べ物が大好きです。ブロトゲリスはリンゴが好きなようです。私は毎日芽が出た種、リンゴ、オレンジ、ピーチ、バナナ、グレープ、エンドウマメ、トウモロコシ(新鮮でも冷凍でもよい)、細かく切った人参、ヤム、サツマイモ、ビート、ホウレンソウや他の季節のフルーツと野菜を1つの容器に入れて鳥にあげます。ここでヒントを差し上げましょう。ブロトゲリスは冷たいものより蒸したり煮た人参、ヤム、サツマイモを喜んで食べます。煮たり蒸したりすることでそれらの野菜の旨味が引き立つからです。鳥は少し固めに煮たり蒸したりしたものを食べるのが好きなようです。

私は鳥用のビタミンと粉のカルシウムをフルーツや野菜に振り掛けてあげます。特に繁殖用の鳥にはそうします。ブロトゲリスは水やフルーツジュースに浸けたビスケットも好きです。ビスケットが新鮮かどうか確認してください。カビが生えたりして鳥の健康を損ねることもあります。

人間と同様に鳥の生活にもバリエーションが必要です。ブロトゲリスの中には特別なおやつとして生きた青虫を喜んで食べるものもいます(蛋白質の源として)。これらはペットストアで買う事ができます。他に朝食用のコーンフレークやクラッカーが好きなものもいます。

ここで私の繁殖用として飼っているワタボウシミドリインコについてお話しましょう。ブロトゲリスでも変わった性格の持ち主もいるということがわかっていただけるとおもいます。毎日私は平らなガラス容器に彼らに与える柔らかい餌をミックスしたものを入れます。このペアは他のペアと同じようにその餌をおいしそうに平らげます。そして巣箱に帰り6つの有精卵の世話をします。ある日巣箱をチェックしたところ3羽の雛が孵っていました。私はいつも通りそのペアの容器に餌を入れて様子を伺っていました。そのペアは容器の中を見てその容器をひっくり返したため餌はそこらじゅうに散らばってしまいました。私はもう一度餌を容器に入れましたがまたひっくり返されてしまいました。これが何日間か続きました。私は1日に何回か柔らかい餌をそのペアに与え続けました。

ある日私は柔らかい餌を大さじにすくって容器に入れてあげました。すると今迄と違ったことが起こりました。そのペアは喜び勇んでその容器に近づいてきました。そしてエンドウマメだけを摘まんで食べました。その日の餌の中には特別にエンドウマメが入っていたためかそのペアは容器をひっくり返すことはしませんでした。次の日私はいつもの柔らかい餌の上にエンドウマメを余分に乗せてあたえました。そうしたらそのペアは大変喜び、その容器がひっくり返される事はありませんでした。そして私は、このペアは雛が生まれたらエンドウマメをもっと必要とするということがわかったのです。


6.繁殖
外見だけでブロトゲリスの性別を判断することは困難です。雄の頭部や嘴は雌より若干大きいといわれていますが、繁殖用としてペアリングをする時にこの判定の仕方はあまり信用できません。

もし鳥の性別を知る必要があれば信頼のおける鳥獣医による外科的な判定やDNA判定が間違いないでしょう。外科的な判定は手術を伴うということを忘れないで下さい。小型の鳥にとってこの判定は少し危険かもしれませんが、外科的な判定をしたいというのなら経験豊富な鳥獣医を見つけてください。性別を正確に知らなければ繁殖家は貴重な時間を無駄にすることになります。そして繁殖用としてペアリングされた鳥が同性であるとそれが鳥にとって欲求不満となり毛引きを始めることもあります。

繁殖用のブロトゲリスはペア毎にケージやアビアリーに入れてください。繁殖用のペアは繁殖を始めるとき大変機嫌が悪くなることがあります。繁殖を始めようとしているペアと同じ鳥舎に他の鳥やブロトゲリスを入れておくとその鳥を殺すこともあります。私の飼っていたブロトゲリスの中に普段はとてもおとなしいのですが繁殖を始めると非常に悪徳になるワタボウシミドリインコのペアもいました。私がケージの掃除をして餌をあげようとすると近寄ってきて攻撃するのです。

もしペットの機嫌が悪くなったらその時が繁殖しようと考えている時期だと思ってください。繁殖時期に人間に対して悪徳になるのは自然なことなのです。その時彼らは縄張りを守ったり自分の巣箱を守ろうとするのです。1羽飼いされている鳥も繁殖時期になるとこのような行動をとりますがそのような行動は時間が経てば落ち着きます。

繁殖用のワタボウシミドリインコやブロトゲリス属はおとなしくなくても構いません。野生でもおとなしい鳥でも時期が来ると繁殖をはじめます。他のブロトゲリスや他の種類の鳥と同じ建物や部屋に置いておいても問題はありません。1つだけ覚えておくべき事はペアごと囲うということです。私は以前、1カ所に数羽のワタボウシミドリインコを入れて繁殖させたと人がいると聞きました。私も同じ方法でアマゾンミドリインコの繁殖に成功しましたが1年後鳥たちが喧嘩を始め殺し合いになるのではないかと心配しました。そしてペア毎に囲んだのです。これが繁殖をするには一番いい方法だと私は思います。

私は繁殖用の鳥たちに標準的な木の巣箱の底にパインチップを敷いて与えています。この種類は自分で巣を作らないとされている鳥ですが私はリンゴ、オレンジの皮やケージの底で見つけたもので自分たちの巣をつくろうとするペアを見た事があります。私は葉が付いた木の枝を与えた事がありますがそれには全く手をつけませんでした。

私の飼っている繁殖用の鳥たちのほとんどが1年に1回卵を産みます。中には2回、3回と卵を産むものもいます。巣引きはたいてい2月から7月です。天候がよければ屋外で巣引きすることもあるでしょう。

1孵りに産む卵の数は決まっていません。1個という少ない時もあれば7個のときもあります。ブロトゲリスの孵化期間は25日~26日です。有精卵の中には1ヶ月経っても孵化しないものもありました。ブロトゲリスは1孵りで産む卵を全て産み終えてから抱卵をはじめるようです。雌鳥は新しく産んだ卵と一緒に巣に残りますがただ卵を暖めるだけで、3~4つの卵を産むまでしっかり抱卵するということがありません。このように卵を暖める期間があるため(決して抱卵の期間でない)この種類の抱卵期間は若干長いように思えます。最後の卵が産み落とされてから24日数えてください。まだ雛が形成されていない時点で卵を割ってしまったという人を沢山知っています。忍耐強く待ってください。

ほとんどの場合雌鳥が抱卵し雄鳥は巣の外でガードしています。雛が孵化しそうになると両親が面倒を見ます。雛はすぐに成長します。12日後には目も開き、その2日後には肌の下に羽柄が生えてきているのがわかるようになります。4週間後には尾や羽根の羽柄から羽毛が出てくるのがわかります。

6週目には羽毛も生えそろい、自分で餌が食べれるようになるまで巣の外で親鳥から餌をもらうようになります。9週間から11週間目には1人餌となり柔らかい餌を中心に食べるようになるでしょう。

もし希望するのなら飼養された鳥にはリングをつけることができます。私はオカメインコ用のリングを使っています。リングはその雛が飼養されたことを表しその鳥の身分証明にもなります。

雛が1人餌になったら巣から離すべきです。さもなければ繁殖しようと巣に戻る親鳥の邪魔になります。雛は毛が生え揃うまで親鳥と一緒にしておいてもいいですし、挿し餌をするのであれば、まだ若く毛が生えていないときに親鳥から離してもいいでしょう。

挿し餌をするために親鳥から雛を離すのは生後約2週目がよいでしょう。雛は頭を上下し「キーキー」言うでしょう。1人餌になればうるさくなくなります。飼養した雛は最高のペットになるでしょう。私はすべての雛を挿し餌で育てます。


7.医療上の注意点
何年か前、ワタボウシミドリインコに関していくつかの問題がありました。その問題とは鳥の結核でした。全ての鳥が検査を受けてそのような診断をもらったわけではありませんが勝手にそう思われていた鳥もいたようです。今迄に私が育てたワタボウシミドリインコやブロトゲリス属の鳥で結核になった鳥を見た事がありません。何の根拠もなくこの病気が流行っていたと思われていたのです。

ここで私の推測をお話しましょう。1980年に何千羽もワタボウシミドリインコが輸入されたとき、ペルーで輸送を待つ雛たちは現地の人により育雛されました。この現地の人たちの育雛とは清潔な注射器等で行われる挿し餌でなく、「ブローフィーディング」という方法によるものだということを頭に入れておいてください。

この「ブローフィーディング」とは人間が口の中で噛み砕いた餌をお腹を空かせた雛の口に吹き込むというものです。もし何かの病気を持っている人間がブローフィーディングをしたらその病気は餌を通して雛に感染します。今売られている雛はアメリカ国内で育雛されたものばかりですので心配いりません。

私がよく聞く他の問題に食餌の問題があります。飼主の中には鳥は人間のようなものだからと言って人間の食べ物を与える人もいます。人間の食べ物を与えるというこが悪いというわけでなく、脂肪分の高いものや人工加工された糖分など与える事になってしまうからよくないのです。人間と同じようにブロトゲリス属も食べ物によっては不健康になってしまいます。

最近、あるワタボウシミドリインコの飼い主が羽根の病気が気になり、その鳥を健康診断に出す事にしました。なんとその鳥のコレステロール値は600でした。正常値は160~180です。その後その鳥はダイエットに励み数値を325まで下げました。高脂肪の人間の食べ物は鳥の肝臓を悪くします。このような餌を与えていると鳥の寿命を縮めることになります。


8.一般的なブロトゲリスの事故
何年も私はいろいろな人とワタボウシミドリインコやブロトゲリス属の鳥についてて話してきました。中には自分が飼っているペットの事故について手紙や電話を下さった方もいます。今迄に鳥が犬や猫に怪我をさせられたということを聞きました。

他の致命的な事故は日向に長時間放置され熱死病となった鳥、踏みつけられた鳥、閉りかけのドアに挟まった鳥、電気コードを噛んで感電した鳥、蓋を閉め忘れた便器に落ちて溺れた鳥、熱いストーブに着地した鳥、熱湯が入った鍋に入ってしまった鳥。飼主の知らないうちに開いていた冷凍庫に飛び込み閉じ込められた鳥の話も聞いた事があります。

しかし私が一番よく聞く一般的な事故は鳥と一緒に寝ている人が鳥を潰してしまう事でしょう。ブロトゲリスはポケットの中に入ったり狭い場所が好きです。安心感や暖を求めて飼主の下に入り込むこともあるでしょう。事故はいつおこっても不思議ではありません。

私は一度大変可愛がっていたペットをなくした女性と真夜中から朝の四時まで電話で話したことがあります。彼女は心理学者で東海岸から電話をしているということでした。(私は西海岸に住んでいます)彼女はあまりにも悲惨なペットの死に耐えられず電話をしてきました。それは彼女がソファーでうとうとしていた時にペットを潰してしまった、ということでした。彼女は私の電話番号を知っていて、他に誰に電話したらいいかわからず私に電話してきたのです。

私は彼女と話したとこはなかったですし、その電話以来彼女と話をしていません。彼女は私の慰めの言葉と長時間付き合ってくれた事に感謝してくれました。少しでもお役に立てたのならいいのですが。鳥と一緒に寝る事はいいことではありません。このような悲劇は頻繁に起こるのです。私の娘も鳥と一緒に寝ていましたので、彼女が寝た後私が鳥を彼女のベットからいつも取り出していました。事故の話をたくさん聞いて今ではその習慣もなくなりましたが。

ほとんどの事故は防ぐ事ができます。鳥が陥るであろう危険について考え、どうすればその事故に遭わせなくていいか対策を練る事ができます。鳥に長く、楽しい一生を送らせてあげてください。ブロトゲリス属には30年間生きた鳥もいると知られています。私はアマゾンミドリインコを37年間飼っている男性から手紙をもらったことがあります。私は20年以上生き、繁殖もし、健康なブロトゲリスを数羽飼っています。


ロビー・ハリスさんは南カルフォルニアで何種類もの鳥を繁殖しています。今迄にBreeding Conures, Grey-Cheeked Parakeets and Other Brotogerisという 2冊の本を執筆しています。ヨウム、ズアカハネナガ、ハネナガインコ、ネズミガシラハネナガインコ、アカハラハナナガインコ、チャガシラハネナガインコ、ムラクモインコの繁殖をしています。また、U.S. First Breeding Awardを7回も受賞しています。

"Pockets Full of Pleasure"
BirdTalk誌掲載
ロビー・ハリス氏より翻訳・掲載許可取得済
無断転載・掲載厳禁

この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。予めご了承ください。
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by soushi914 | 2001-06-15 18:22 | 海外レポート

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