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寒い季節の温湿度管理


以下の文章はペット新聞社さんから出版されている「手乗り鳥の本 7号」に
掲載した内容です。
インコ、オウムの関連記事は「手乗り鳥の本」シリーズをご参照くださいませ。

寒い季節の温湿度管理
松本 壯志

特に初めての冬は温度、湿度管理がとても重要です。
初めて冬を越すインコ、オウムにとって温度、湿度管理はとても重要です。
また、最近インコ、オウムをお迎えされた方はもちろんのこと、春くらいに
お迎えされたインコ、オウムも同様です。
暑い夏を超したので、つい寒い冬のことを忘れがちです。
「前飼ってたオウムは暖房なんてしなくても平気だったよ」というお話を
よく聞きます。
もちろんインコ、オウムは最初の冬を超してたくましく育てれば日本の
環境に慣れてきます。でも、まだ1歳未満の若鳥にとって日本の冬は
最大の試練です。できれば25度以上は保ってほしいと思います。
もし、病気の仔や元気のない仔そして幼鳥でしたら28〜32度くらいに
保温したほうがいいでしょう。

どんな保温器具を選べばいいでしょうか?
ペットヒーター(ひよこ電球)を使われる方が多いと思いますが、いくつか
注意点を述べます。
まず、ヒーターを使用するときはすぐセットしないで、ケージの近くに数日
置いてください。
いきなりセットするとヒーターを怖がってパニックになる仔がいます。
ヒーターにしっかり慣らしてからセットしましょう。
逆にヒーターをおもちゃと思い破壊活動に入る仔もいます。
特に注意しなくてはならないことはヒーターの電源コードです。
通電中にコードを噛み切ってしまうと、インコ、オウムも危険だし、
火災の危険も伴います。
コードを引っ張り込んで噛まれないようにしっかり固定してください。
おもちゃのように破壊するようなインコ、オウムの場合はペットヒーターを
ケージの外にセットしたほうがいいでしょう。

ペットヒーターはその周りだけしか保温してくれません。
ケージを置いてる部屋がとても寒い場所でしたらヒーターそのものの
効果も半減します。
「ペットヒーターをつけてるから安心」と思わないで、必ず温度計を
セットし、常に室温を確認しましょう。
ペットヒーターの側は温度が高いので、できればヒーターとは反対側に
温度計をセットすればかなり信頼性が上がります。
ペットヒーターにサーモスタットがついてないときは、温度は上がりっぱなし
になりますので必ずサーモスタットを使用するようにお願いします。
ただし、サーモスタットの設定温度はセンサーの置く場所によって違いますので、
必ず温度計を見ながらサーモスタットの温度設定を行ってください。

ケージの周りを囲うことによって保温効果をあげる方法もあります。
ただし、透明のビニールクロスなどで囲うと、インコ、オウムは必ずと
いっていいほど噛み千切ります。
その時、万が一食べてしまったりすると危険です。
もし、囲うとしましたらアクリル板がいいでしょう。
少し高価ですが、紫外線を透過しますので、外で日光浴も可能です。
園芸用の温室を使う方法もあります。
こちらもできればビニールタイプではなく、ガラスタイプの温室がいいでしょう。
いずれにしてもケージを囲っていますので、換気には充分気をつけてください。

最初の冬だけ多少出費を捻出できるのでしたら「2重保温」をお勧めします。
それはペットヒーターなどでそのケージ内を保温するのと同時に、ケージを
置いてる部屋そのものを保温する方法です。
例えば幼鳥の場合、エアコンなどで部屋を25度にセットし、ペットヒーター
で28度にセットするという方法です。部屋全体を保温する器具は、エアコン
や電気、ガスストーブ、オイルヒーターなどが考えられますが、すべての暖房
器具はインコ、オウムがいないところで数日試運転してからお使いなるように
お願いします。過去に新品のガスストーブを使って、1時間もしないうちに
インコ、オウムが死亡した話を聞いたことがあります。
新品にはいろいろな塗料や「アク」みたいなものがたくさんありますので、
必ず試運転お願いします。
また、安全性が確認されていない暖房器具(例えば遠赤外線など)については
使用しないほうが無難だと思います。

1日の温度差が重要です。
住んでる地域や建物の構造にもよりますが、インコ、オウムにとって一番
心配なのは温度差です。
温度差が大きければ大きい程、インコ、オウムへのダメージは大きいです。
日当たりが良いからといってケージを窓の近くに置くのは危険です。
ガラス窓の近くは一番温度差があるところです。
1日の温度差が5度以上あれば保温内容の見直しが必要だと思います。
必需品として「最高最低温度計」をご用意されることをお勧めします。
これはあまり見かけないようでいて、意外に近所のホームセンター
でも置いています。

インコ、オウムにとって湿度はもっと重要です。
寒い冬のもうひとつの問題は湿度管理です。
熱帯の鳥は温度より湿度が重要だといわれています。
特に日本の冬はどうしても乾燥しますし、暖房器具で保温していれば、
さらに湿度が低くなってきます。
インコ、オウムにとって快適な湿度は60%前後です。加湿器を使って
調整しましょう。
もちろんこのときも加湿器の湿度設定で判断するのではなく、湿度計で
客観的にモニタしてください。
加湿器はインコ、オウムの近くではなく、ケージを置いてる部屋全体を
加湿したほうがいいと思います。

今回は初めての冬を越すインコ、オウムについて書きましたが、
2年目以降の鳥さんにも共通しています。
違うところは室内温度が高いか低いかです。
2年目以降はたくましく育ててあげれば日本の気候に馴化してきます。
だからといって吹きさらしに愛鳥さんを放置したり、とても寒いのに
何もしてあげないのは愛鳥さんの寿命を短くするようなものです。
人は鳥を選べますが、鳥は飼い主さんを選べません。
自分が鳥だったらという気持ちで愛鳥さんを大事にお世話してあげてください。

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by soushi914 | 2001-06-15 13:45 | 国内レポート

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